【新型コロナ】10万円申請書、路上や公園に放置相次ぐ 横浜・保土ケ谷区、郵便受けから持ち出されたか 

 新型コロナウイルス対策で全世帯に郵送されている「特別定額給付金」の申請書入りの封筒が、無断で郵便受けから持ち出されて開封、放置される被害が横浜市保土ケ谷区で相次いだことが4日、神奈川新聞社の取材で分かった。神奈川県警が信書開封容疑などを視野に捜査している。

 県警などによると、被害が確認されたのはいずれも3日。同区内の路上や公園で、少なくとも5通の給付金申請書入り封筒が開封された状態で放置されていた。給付金申請と無関係の郵便物が一緒に放置されていたケースもあった。

 住民が郵便受けを確認した際、封筒や申請書が近くに放置されていたのを発見したり、公園に書類が散乱していると通報があったりして発覚した。被害に遭った住宅はおおむね近接しているといい、県警は付近の防犯カメラ映像を解析するなどして捜査している。

 特別定額給付金は、政府の新型コロナ対策として国民1人当たり10万円を配る。申請書類の発送や受け付けは各市区町村が窓口となっており、横浜市は5月28日から申請書の発送を順次、行っている。保土ケ谷区では今月1日から発送しているという。

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