宮崎駿企画&宮崎吾朗監督によるジブリ新作長編アニメ「アーヤと魔女」がNHKで今冬放送 

宮崎駿が企画し、息子の宮崎吾朗が監督を務めるスタジオジブリ初となる全編3DCG制作の長編アニメ「アーヤと魔女」が、2020年冬(日時未定)にNHK総合で放送されることが分かった。

同作は、スタジオジブリによる大ヒットアニメーション映画「ハウルの動く城」の原作を書いたイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが描く児童向け小説「アーヤと魔女」をアニメ化。自分が魔女の娘とは知らずに育った少女・アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語だ。小説を気に入った駿氏が長編アニメとして作ることを企画し、吾朗氏が監督として手掛ける。

プロデューサーの鈴木敏夫氏は「新型コロナウイルスの後、世界はどうなるのか? それが現在、いろんな人の一番大きな関心事です。映画やテレビだって、それを避けて通ることはできません。『アーヤと魔女』は、コロナ後に堪えられる作品なのか? ラッシュを見ながら、僕は何度も考えました。そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気付きました。賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思った時、安堵を覚えました」と制作への葛藤を明かす。

そして「『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤと魔女』は世界一賢い女の子の物語です。憎たらしいけど、なぜかかわいいアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています」とメッセージを寄せ、「ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗くんそのものでした。それを指摘すると、吾朗くんは照れ臭そうに、はにかんでいました」とエピソードを話した。

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