長崎医療こども専門学校がコロナ困窮の学生を支援

一ノ瀬本部長から米を受け取る留学生=長崎市、長崎医療こども専門学校

 長崎医療こども専門学校(長崎市大黒町)は、新型コロナウイルスの感染拡大でアルバイト収入が減り、苦しい生活を強いられている外国人留学生を支援しようと米1トンを購入。5日、在籍する留学生約250人全員に米3キロを贈った。
 同校の留学生は全学生の約半数。ベトナム、ネパール、中国、スリランカ、インドネシアなどから来日し、日本語科、国際ビジネス科、介護基礎科で学んでいる。同校5号館駐車場で松添邦廣校長らは、授業を終えた留学生たちに3キロ入りの米袋を手渡した。留学生は「ありがとうございます」などとお礼を述べた。
 国際ビジネス科1年のベトナム人、グエン・ティ・タン・ニャンさん(19)は「コロナの影響でホテルのアルバイトの回数が減り、母国の両親からの仕送りの金額も減り、食費を削っていた。お米をもらえて、すごく助かる」と笑顔を浮かべた。同校の一ノ瀬泰本部長は「在籍する学生はコロナ禍から復興する際に日本の戦力として働いてくれるはず」と話した。
 同校は残った米約250キロを交流のある県外の日本語学校に贈る。

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