2019年に1番人気だったバス釣りスピニングロッドはこれだ! 読者投票ランキング発表【ルアーマガジンT.O.Y.】

『ルアーマガジン』誌で毎年年末に開催している読者投票企画「T.O.Y.(タックルオブザイヤー)」。実際に道具を買っている読者が選んだ商品は何なのか。それこそ、ある意味「1番釣れる」道具ということも言えるかもしれません。2019年を通してもっとも支持を集めたバス釣りスピニングロッドランキング発表です!

"T.O.Y. タックル・オブ・ザ・イヤー"とは?
『ルアーマガジン』と『ルアーマガジン・ソルト』にて、その年に最も信頼できるタックルを読者の皆様から募集。時代の流行りや風潮を読み解くこともできる、1年間を総括する人気ランキングなのだ!
※投票は『ルアーマガジン 2019年8月号』『同 2020年1月号』、『ルアーマガジンmobile』アンケートの集計結果に基づきます。
貴重なご意見ありがとうございます!

https://plus.luremaga.jp/_ct/17367701

スピニングロッド部門

フィネスなイメージだが、近年その役割の幅が広がってきているのがスピニングロッド。定番の6フィート6インチモデルだけでなく、新旧入り混じるランキングになった。1位は前年に引き続き、ポイズンアドレナ266Lがその汎用性の高さを見せつけた。

ベイトロッド部門はこちらから!

【1位】ポイズンアドレナ266L(ジャッカル×シマノ)

【138pt】前年1位

【スペック】
●全長:1.98m ●継数:1本 ●自重:87g ●使用ルアー範囲:3〜10g ●使用ライン範囲:3〜6lb ●テーパー:ファスト ●価格:3万5500円(税抜き)

ベイトに続きスピニングもアドレナが制覇。まさに向かう所敵なし。

2018年にモデルチェンジしたポイズンアドレナはさらに使いやすく進化し、そのクオリティはトッププロも認めるほど。使い心地は上級機種を彷彿とさせる完成度だ。ベイトロッドに続き、スピニングでも中心的な番手となる266LがTOYを獲得した。各種ライトリグから小型プラグまで、1本でいろいろ遊べるロッドになっている。

【2位】ゾディアス264L(シマノ)

●全長:1.98m ●継数:1本 ●自重:87g ●使用ルアー範囲:3〜10g ●使用ライン範囲:3〜6lb ●テーパー:ファスト ●価格:3万5500円(税抜き)

低価格隊の覇者、ゾディアスが2位にランクイン

ハイコスパ・高品質のゾディアスからは264Lがランクイン。長すぎないレングスで、カバーの多い野池周りなどでも取り回し良く釣りができる。ビギナーがまず最初に買うべきスピニングロッドの要点を抑えてあるモデルだ。

【3位】エクスプライド266L(シマノ)

【131pt】前年2位

●全長:1.98m ●継数:1本 ●自重:97g ●使用ルアー範囲:3〜10g ●使用ライン範囲:3〜6lb ●テーパー:ファスト ●価格:2万6500円(税抜き)

質実剛健エクスプライドの、やっぱり使える266L

エクスプライドの266Lが前年に引き続き上位にランクイン。エクスプライドの強みのひとつは剛性感で、ライトパワーでもパワフルさを秘めており、ビッグバスにもしっかり対応。あらゆる局面で高いポテンシャルを見せる安心感が人気の秘訣だろう。

【4位】グラディエーターアンチ GA-61ULS-STフィクサー(レイドジャパン)

【スペック】
●全長:6ft1in ●継数:1本 ●使用ルアー範囲:1/32〜3/16oz ●使用ライン範囲:3〜5lb ●テーパー:ファスト ●価格:3万1500円(税抜き)

ハイプレッシャーのスレバスを落とす計算高い黒幕

スレバスや見えバスなど、繊細な誘いで口を使わせたいときはこのフィクサーの出番。細かいアクションをワームに伝達するとともに、バスがバイトしてからは違和感を与えず食い込ませるカーボンソリッドティップを搭載している。

【5位】スティーズ641LFS-SV キングボルトF-スペック(DAIWA)

【119pt】前年5位

●全長:1.93m ●継数:1本 ●自重:96g ●使用ルアー範囲:1/32〜1/8oz ●使用ライン範囲:4〜8lb ●テーパー:ファスト ●価格:6万1000円(税抜き)

幅広いフィネスを可能にするライトリグバーサタイル

ライトリグの操作性に着目し、超高感度と軽さ、そしてフッキングのシャープな掛け感を持ち合わせる。ガイドセッティングを吟味し、大口径ガイドを使うことでライトリグでもアキュラシーかつ充分な飛距離を出すことが可能。

【6位】エアエッジ641UL/LS・E(DAIWA)

【108pt】前年29位

●全長:1.93m ●継数:1本 ●自重:93g ●使用ルアー範囲:1/32〜1/4oz ●使用ライン範囲:3〜8lb ●価格:2万4200円(税抜き)

エアリーな使用感、高弾性の感度が生きるフィネスロッド

エアエッジの特徴は高弾性カーボンの感度・パワー、そしてエアリーで軽い操作感だ。このモデルはティップは「UL」パワー、バットは「L」パワー設定で、繊細さとパワーが共存するエアエッジの真骨頂ともいえるロッドに仕上がっている。

【7位】エクスプライド263L-S(シマノ)

【105pt】前年14位

●全長:1.91m ●継数:1本 ●自重:90g ●使用ルアー範囲:2.5〜10g ●使用ライン範囲:3〜6lb ●テーパー:エキストラファスト ●価格:2万6500円(税抜き)

タフテックαというソリッドティップ搭載のウルトラライトスピニングで、喰わせ能力と操作性を高次元で両立。同じリズムでシェイクし続ける、ウィードに絡めてハングオフさせるといった、テクニカルなライトリグの釣りを可能にさせる。(2020年にモデルチェンジ)

【8位】BPM BS-66L(ジャッカル)

【101pt】前年28位

●全長:1.91m ●継数:1本 ●自重:90g ●使用ルアー範囲:2.5〜10g ●使用ライン範囲:3〜6lb ●テーパー:エキストラファスト ●価格:2万6500円(税抜き)

楽しくスタイリッシュにバスを釣りたいならこれ

楽しく、そして本格的なバスフィッシングライフを提案するBPM。66Lは状況を選ばず活躍する中核的モデルで、レギュラーテーパーであらゆる釣りに対応。スピニングロッドの基本となる設計で、ビギナーにも使いやすい1本。

【9位】インスパイアICSS-60UL エアリアル・レジェンド(エバーグリーンインターナショナル)

【99pt】新登場!

●全長:1.83m ●継数:1本 ●自重:101g ●使用ルアー範囲:0.9〜7g ●使用ライン範囲:2〜8lb ●価格:7万5000円(税抜き)

誰でも釣れるシェイクを生み出せる伝説のひと振り

かつて人気を博したダウンショットのシェイキングロッドが現在の技術でリブート。長時間の同リズムのシェイキングを可能にし、半スタック状態、喰わせのハングオフも意図的に行なうことができる。釣れるシェイクがオートマチックにできる、レジェンダリーな1本だ。

【10位】ハートランドZ HL-Z6101MLFS-SV 冴掛(DAIWA)

【94pt】前年10位

●全長:2.08m ●継数:1本 ●自重:115g ●使用ルアー範囲:MAX1/4oz ●使用ライン範囲:4〜6lb ●価格:5万8200円(税抜き)

冴え渡る掛け心地を具現化した不朽の銘竿

村上晴彦さんの理想とする『釣っていて気持ちの良い感覚』を形にしたロッド。ジグヘッドリグのミドストでビッグバスを獲る性能を突き詰めた結果、同時にバーサタイル性も獲得。何年経っても色褪せないのは、このロッドがすでに完成されている証拠だ。

毎度お馴染みT.O.Y.ウォッチャー3人組のスピニングロッド部門トーク

左から『ルアーマガジン』古川、戸村竜太さん、センドウタカシさん。メーカーさまからクレーム覚悟の言いたい放題でお届けいたします。

2年連続の首位はアドレナ66Lの神番手

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戸村竜太「オカッパリで使いやすいモデルが人気。BPM、リボルテージはかなり評判いいよ。」

古川:スピニングロッド部門もシマノ勢が強い。1位アドレナ、2位ゾディアス、3位エクスプライド。以下の順位を見ても、全長は64~66、パワーはL~ULが人気です。さて、前回はエアリアルの話題で盛り上がりましたが、今回9位にエアリアル・レジェンドがランクインしました。

千藤:ホッとしました。エアリアル・レジェンドに投票した人は、ベイトロッドはどのモデルに入れたのか気になるところです。

古川:カレイド、インスピラーレでしょう。あるいは殿堂入りのコブラ、ガゼルにも票が集まっていたのでそのあたりかも!?

戸村:古川君は気になるのある?

古川:僕が注目するのは、8位のBPM BS-66Lかな。これは霞水系で活躍する馬場拓也さんの影響でしょう。春のシラウオパターンが有名ですが、この66Lはまさにシラウオ番手です。

千藤:その釣り方といえば、ライトジグヘッドの中層ただ巻き。最近は春から初夏の霞ヶ浦というとシラウオパターンが圧倒的に効くイメージがありますね。

戸村:BPMは人気あるね。リボルテージも評判いいみたいよ。

古川:BPMはエントリー、リボルテージはミドルクラス。どちらも高性能ですね。トップ10は定番モデルが中心ながら、中位以下はなかなかの個性派ぞろい。

戸村:見たところ、パワーフィネス用が少ないかな?

古川:独特の世界ですからね。ロードランナーでいえばジャングルスピン。店頭でなかなか買えないくらいの人気ですが、ランキングには入ってませんね。どうしてもLやULが中心になる。

千藤:用途が限定されがちなML~Mといった硬い竿は選びにくいのかも。現場では野良ネズミをLで投げたりするし。

古川:ライトルアーやライトリグに特化すると、番手はおのずとL以下になる。パワーフィネス対応は、12位のルードバイパーくらいかな? カバー攻略はもちろん、7フィート2インチの全長を生かし、スイムベイトの遠投で広範囲を探るのも有効です。

千藤:24位にインフィニットブレイド61ULSTがランクイン。これはソリッドティップを搭載した超繊細なモデルですね。

古川:28位にファンタジスタディーズ・スーパーフィネス2が入ってる。一昨年モデルチェンジを果たしたフィネス用の万能ロッド。個人的にはもっと上位でもいいと思いますが、ちゃんと評価されてる感じがします。

戸村:23位はレーベンスラング。ビッグベイト用ベイトロッドという印象があるけど、スピニングロッドも発売されてるんですね。

古川:7フィート8インチ+ソリッドティップ搭載。1/2オンスまで投げられる。ロッドからアングラーの顔が浮かんでくるのは5位キングボルトF-スペックの川村光大郎さん、エアリアル・レジェンドの今江克隆さん、10位冴掛の村上晴彦さん、ルードバイパーの山田祐五さん、14位バンタム274Mの奥田学さん。スーパーフィネス2の青木大介さんといったところでしょうか。

千藤:スピニングロッドは定番の1ピースが人気みたい。

古川:ランキングに登場するロッドは、どれを渡されても大丈夫という感じ(笑)。ベイトロッドよりはハイエンド感が薄い。こだわりのモデルを指名買いするというより、好きなブランドでそろえるくらいのイメージでしょうか。

千藤:今年も10位に冴掛が入ってるね。やはり唯一無二の存在。

古川:去年はランキング圏外でしたが、2年前は7位、3年前はなんと3位でした!!

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古川和弘「パワーフィネスは人気の釣りだけど、やはり定番モデルの票が強いですね。」

当部門11~30位までのランキング

順位得点メーカー商品11位92ptレイドジャパングラディエーターアンチ GA-611 MLS-ST ストライド12位91ptデプスサイドワインダーHGCS-72MHRF ルードバイパー13位91ptDAIWAスティーズ681 MLFS-SV キングボルト14位88ptシマノバンタム274M15位84ptシマノワールドシャウラ2701FF-216位79ptシマノバンタム265L17位77ptDAIWAエアエッジ662ML/LS・E18位73ptDAIWAクロノス662LS19位73ptシマノスコーピオン 2651R-220位68ptシマノゾディアス268-L-221位64ptDAIWAブラックレーベルSG 641L/ML+XS22位61ptシマノポイズングロリアス264UL-Sソリッドマスター23位57ptデジーノレーベンスラングLS-SJ78MRST VERSE24位51ptISMインフィニットブレイド61ULST25位45ptDAIWAクロノス672MLS26位44ptメジャークラフトデイズDYS-662ML27位41ptメガバスデストロイヤーF1-61XSリカオン28位38ptアブ・ガルシアファンタジスタDEEZ FNS-61Lスーパーフィネス229位35ptDAIWAブレイゾン661LS30位31ptジャッカル×シマノポイズンアドレナ264UL

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