メルセデスF1ボス「開幕戦での最大のライバルはレッドブル・ホンダのフェルスタッペン」

 メルセデスF1チームのテクニカルディレクター、ジェームズ・アリソンは、2020年最初のレースが開催されるオーストリアで最も手ごわいライバルとなるのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンであると予想している。

 新型コロナウイルス感染拡大により2020年カレンダーが大幅に変更され、7月5日と12日のオーストリアでの2連戦でシーズンがスタートすることになった。その翌週にはハンガリーGPが開催される予定だ。

 フェルスタッペンは2018年と2019年にオーストリアで2年連続優勝を飾っている。また、2019年のハンガリーではキャリア初のポールポジションを獲得した。

「マックスが今年手ごわいライバルになるだろうことは間違いない」とアリソンはF1のポッドキャストにおいて語った。

「フェラーリもシーズン前のテストで好パフォーマンスの兆候を見せていた。だが、オーストリアではマックスが今年も強いと我々は考えている。レッドブルはあそこで常に勝ちを狙っているし、実績を持っている」

 一方メルセデスは、オーストリアで2014年から2017年は優勝しているものの、過去2年は惨敗している。2018年にはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが揃ってリタイア。2019年には冷却の問題を抱え、優勝をかけて戦うことができなかった。

2019年F1オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)

 しかしアリソンは、2020年型メルセデスW11は、同様の問題に見舞われることはないと自信を示している。

「去年のオーストリアは冷却面でミスを冒したことが響いた。その影響でマシンが持つ実際のペースで走ることができなかったのだ。その前の年には、信頼性の問題に見舞われ、セーフティカー出動時の動きもよくなかった」とアリソン。

「つまり過去2シーズンは、実際持つパフォーマンスを発揮しきれなかった。しかし、今年は実力を示すことができるのではないかと考えている。オーストリアに行くのが楽しみだ」

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