余談から始まりますが【50代から始めた鉄道趣味】293

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※2014年7月撮影

トップ画像は、2016年に運用が終了し、上信電鉄に譲渡された6編成12両を除いて廃車解体されたJR東日本107系電車。高崎駅構内。R5編成。

さて「余談をブチかます」と前回最後に書きましたが、いざ構えると何も浮かんでこないモンです。まぁ、青春18きっぷ鉄道旅でも、しょっちゅう「何でこんなアホなことをしているのだ?」という想念が、プチプチと泡の様に浮かんでは消えます。暑かったり寒かったり、超空腹だったり、何もない駅前で茫然としていたり。

※2014年7月撮影

もちろん鉄道旅は、自ら、自腹で、好き好んで、その場所で、空腹をかかえ、寒さに震えているのです。

この様な「瞬間」をどうやって笑って肯定的にやり過ごすか、これが青春18きっぷ鉄道旅では一番重要かもしれません。

でも「無意味に感じられる無為の時間」というのが、実は、ものすごく貴重な時間だと分かってきました。私たちは「用事があって生きている」ことを無反省に前提としています。日常で、不可抗力的な無為にさらされることはむしろ稀です。鉄道旅でしばしば経験する真空状態の様な無為こそ何ものにも換え難い「純粋な思惟の機会」だと思う様になりました。筆者は、ヒマつぶしにスマホを覗き込んだりはしないのです。無為に身を任せて風景に同化します。

※2014年7月撮影

2014年(平成26年)は3月に北海道で廃止される江差線、日高本線などに乗りました。しかもJR北海道にはキハ40系がたくさん現役で活躍しています。すっかり北海道の鉄道が好きになっちゃったのです。

7月25日、今度は10日間、青春18きっぷ2枚をフルに使う鉄道旅に出かけました。6年程過去の旅ですが、ゆるゆると青春18きっぷ鉄道旅vol.12にお付き合いください。もう見ることのできない車両や風景がいくつもあります。

※2014年7月撮影

まずは、2014年10月、八ッ場(やんば)ダムによって新線に付け替えになる吾妻線からスタートします。北海道に行く前に吾妻線?

※2014年7月撮影

タイミング的に新線に切り替わる前の吾妻線に乗っておきたかったのです。2014年7月25日金曜日、すっかり夏です。クソ暑い中出発。自宅を8時半頃出て武蔵小金井駅から中央線で西国分寺駅、武蔵野線で南浦和駅、京浜東北線で浦和駅、ここから高崎線(湘南新宿ライン)で高崎駅に向かいます。

大宮駅で何故かSLが煙をはいていました。SLに詳しい方なら写真に写っている部分だけで車種などお分かりになるのでしょうが、特段SLに興味が無い筆者には分かりません。

※2014年7月撮影

車両基地のある籠原駅で増結車両5両を切り離し10両編成になりました。この先、高崎線でホームの長さが15両に対応していない駅があるのです。

高崎線神保原駅。この駅まで埼玉県、高崎線は群馬県に入ります。

※2014年7月撮影

八高線の終点駅倉賀野駅ですが、八高線は全て高崎駅発着。JR東日本によれば高崎線で最も乗車人員の少ない駅です。駅の東側に倉賀野駅貨物基地(通称)があります。

※2014年7月撮影

11時過ぎに高崎駅に到着。上越線の高崎問屋待町と信越本線の北高崎駅が表記された駅名標。

※2014年7月撮影

高崎駅に来たら八起家(やおきや NRE経営)で早い昼食です。

※2014年7月撮影

富岡製糸場などが世界遺産に認定された記念メニュー「冷やし万歳富岡」と「鶏そぼろかけご飯」のセット(500円)です。「冷やし万歳富岡」は、富岡市吉田七味店の七味唐辛子と群馬産刺身蒟蒻がのっています。なかなか美味でした。

※2014年7月撮影

※料金などは、2014年7月のものです

全10日間の青春18きっぷ鉄道旅vol.12は、まだスタートしたばかりです。

(写真・文/住田至朗)