仮想の「最強チーム決定戦」 優勝は1986年メッツ

シミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット2」は日本時間6月6日に1986年メッツと2001年マリナーズによる決勝の最終結果が発表され、マリナーズを4勝3敗で破ったメッツが優勝した。前日に第5戦までの結果発表が行われ、メッツは3勝2敗で優勝に王手をかけていたが、第6戦は0対6で完封負け。しかし、第7戦に3対0で勝利し、64チームの頂点に立った。

第6戦はマリナーズのイチローが2本のタイムリー二塁打で4打点を叩き出す大活躍。5回表、カルロス・ギーエンの犠飛で先制したあと、二死2・3塁のチャンスでセンターへ2点タイムリー二塁打を放つと、7回表二死1・2塁の場面で今度は左中間への2点タイムリー二塁打を放ち、9回途中まで3安打無失点の快投を見せた先発のジェイミー・モイヤーを援護した。

第7戦はメッツ先発のボブ・オヘーダが4回まで打者12人をパーフェクトに封じるなど見事なピッチングを披露し、8回4安打無失点の快投。打線は4回裏無死1・2塁からゲーリー・カーターのタイムリーで先制し、二死3塁となってムーキー・ウィルソンの2ラン本塁打でリードを3点に広げた。最終回はクローザーのジェシー・オロスコが二死から2つの四球で1・2塁のピンチを招いたが、デービッド・ベルの打球をセンターのレニー・ダイクストラが好捕して試合終了。世界一に輝いた現実と同様、1986年メッツがチャンピオンとなった。

メッツ優勝の原動力となったのは強力な先発四本柱。オヘーダが大会通算3勝0敗、防御率1.25、ロン・ダーリングが7勝1敗、防御率1.44の好成績を残したほか、シド・フェルナンデスが2勝1敗、防御率2.73、ドワイト・グッデンが5勝3敗、防御率3.12をマークし、先発投手陣全体の防御率は2.16という安定感だった。

一方、歴代最多タイの116勝を挙げた2001年マリナーズは、現実と同様にチャンピオンにはなれなかった(現実ではリーグ優勝決定シリーズで敗退)。イチローは最終戦で4打数ノーヒットに終わり、大会通算成績は打率.303、2本塁打、16打点。佐々木主浩は11セーブ、防御率0.00の大活躍を見せたが、決勝では第3戦以降、登板機会が巡ってこなかった。

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