【MLB】球団別プロスペクトTOP10:オークランド・アスレチックス

1位:ヘスス・ルザード(LHP)
2016年ドラフト3巡目(全体94位)指名。ドラフトの2ヶ月前にトミー・ジョン手術を受けるまでは1巡目候補だった。オーバースロットの契約金140万ドルでナショナルズと契約後、ショーン・ドゥーリトルらのトレードで移籍してきた。耐久性にやや不安はあるが、少なくとも平均以上の評価の4球種と優れた制球力を持った次期エース候補で、今年の新人王の最右翼。

2位:A.J.プク(LHP)
2016年ドラフト1巡目(全体6位)指名。平均97マイル、最速100マイルを記録するパワフルなファストボールと左右両打者から空振りを奪うことのできるスライダーのコンビネーションは威力抜群。チェンジアップも平均レベル。細かな制球力はないが、安定してストライクに投げ込むだけである程度打者を抑えられるだけの球を持っている。

2位のプクは長髪と長身がトレードマーク

3位:ショーン・マーフィー(C)
2016年ドラフト3巡目(全体83位)指名。優れた運動能力、レシービング、ブロッキング、フレーミング、マイナーベストクラスの強肩、投手がコンビを組むことを望むような成熟したリードなどを備えた未来のゴールドグラバー。一方の打撃もプロ入り後に大きな進歩を見せており、20本塁打級の成績を残しても不思議はない。キャリアを通じての怪我の多さがやや不安か。

4位:ロバート・プアソン(SS)
2019年7月に契約金510万ドルで入団。傑出したスピード、強肩、軽やかな動きなどからSSにとどまれることに疑問はない。打撃では両打席から滑らかなスイングで全方向にライナーを打ち分けることができる。ほっそりとした体格に筋肉がつけばパワーも伸びる可能性が高い。一方でスイングの長さや未熟な選球眼から、コンタクト能力を疑問視するスカウトもいる。

5位:シェルドン・ノイジー(3B/SS)
2016年ドラフト2巡目(全体58位)指名。1位のルザードと同じトレードで移籍してきた。昨年は打率.317、27本塁打と前年に大きく苦しんだ3Aを攻略してメジャーの舞台でもプレーした。ずんぐりとした体型だが運動能力も備えており、2BやLFも守ることができる。打撃面でメジャーに適応することができれば、多くの出場機会を得ることができるだろう。

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6位:ドールトン・ジェフリース(RHP)
2016年ドラフト1巡目(全体37位)指名。トミー・ジョン手術の影響で2年を棒に振ったが、復帰した昨年は主に2Aでプレーして防御率3.42、BB/9 1.0、K/9 10.6と怪我前に期待されていた水準のパフォーマンスをみせた。チェンジアップと制球力に高い評価を得ている。このまま順調にいけばローテーション3、4番手の先発としての活躍が期待できる。

7位:ニック・アレン(SS)
2017年ドラフト3巡目(全体81位)指名。スロットバリューを大幅に上回る契約金200万ドルで入団した。ゴールドグラブ級とされる傑出した守備力が武器の選手。打撃もプロ入り後に改善傾向にあるが非常に小柄な体格からホームランには余り期待できない。それでもギャップを抜いて二塁打を量産することはできている。

8位:オースティン・ベック(OF)
2017年ドラフト1巡目(全体6位)指名。身体能力とパワーポテンシャルの光る素材だったが、プロ入り後は打撃で壁にぶつかって大きく評価を落としている。マイナー通算三振率29.7%と、マイナー下位レベルの投手相手にも安定してコンタクトを生み出すことができていない。守備走塁は高い水準でまとまっており、現時点では第4のOFタイプどまりか。

9位:ホルヘ・マテオ(SS/2B)
2017年夏のソニー・グレイをヤンキースに放出した際の見返りの目玉。スピードスター候補として長い間高い評価を受けているが、パフォーマンスが不安定で殻を破り切れていない。昨年は3Aで打率.289、19本塁打と自己ベストの成績を残したが、四球率5.1%、三振率25.6%とアプローチの粗さは変わらず。守備でもツール自体は光るがムラが目立つ。

10位:ローガン・デービッドソン(SS)
2019年ドラフト1巡目(全体29位)指名。パワーポテンシャルを秘めたスイッチヒッターだが、大学時代に一度も打率3割を記録したことのないヒットツールが不安視されている。半ばから適応の兆しは見せたものの、プロデビューも打率.239と低調な数字に終わった。190センチとやや大柄な体格をしているが、守備には定評があり、長いSSをプレーできるとされている。

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