鈴木京香×映画監督・星野哲也 「ヨルタモリ」でタモリが演じたモデル、喫茶「ベイシー」マスターの魅力に触れる

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禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。

TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」5月21日(木)のお客様は、女優の鈴木京香さんと映画監督の星野哲也さんです。星野さんが監督したドキュメンタリー映画「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)」を中心に話が進んでいきました。

(左から)星野哲也さん、鈴木京香さん

◆ジャズ喫茶「ベイシー」のドキュメンタリー
鈴木:私、初めて行ったジャズ喫茶が、岩手県一関市にある「ベイシー」だったの。ホッシ(星野哲也さんの呼称)はどういうきっかけで「ベイシー」を知ったの?

星野:それはですね、ジャズトランペッターの渡辺貞夫さんの奥様、ミツコさんと僕たちが「キリン ザ クラブ」というケータリングを一緒にやらせていただいていたんですね。それでミツコさんが「今日、あなたが尊敬している人が来ているから」って連れていかれたら菅原さん(「ベイシー」のマスター)が目の前にいたんですよ。

そのときはね、何を言ったかあんまり覚えていないんですけど。「『ベイシー』は昔からファンですけど、おいそれと行けません」みたいなことを言ったと思うんです。それが1996年。で、「ベイシーに来なさい」って言うので、出たとこ勝負で1人で行きました。京香さんは?

鈴木:私は「愛と平成の色男」って映画でデビューしたんですけど、その映画のロケ地が「ベイシー」だったんですよ。ロケーションにお貸りしたんです。今でも覚えているんだけど、菅原さんが笑顔でずっと楽しそうに見守っていてくださって。出演もちょっとなさったりして(笑)。

素敵なところだなと思っていたけど、その後訪れる機会がなかなかなくて。そうしたら、ホッシに「ベイシー」に行ってきたって話を聞いて。で、今度、(渡辺)貞夫さんのライブが「ベイシー」であるからってホッシが誘ってくれて、再びみんなで行くようになったわけです。

星野:映画(『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』)は、本当は5月29日(金)に封切り予定だったんですけどね。プロデューサーの宮川さんが今駆けずり回って、何とか公開できるように頑張ってくださっているので。

鈴木:私も早く皆さんに観てもらいたいなと思っていました。今回の状況で、じりじりしたところはあるのですが、9月には決まりそうで、それは何よりも良かったですね。

星野:いや本当に。大丈夫だと思います。

◆「ヨルタモリ」吉原さんは「ベイシー」マスターがモデル
鈴木:ジャズ喫茶を知らない人たちも多いと思うので、映画(『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』)を観て、知ってもらいたいですよね。

星野:若い人たちにこそ、感じてほしいですよね。この映画のなかで、音楽は持ち歩ける時代になった。だけど、便利さを優先して感動を置き忘れていないか? と。何て言うのかな……若い人たちに“心で聴く”というか、なにかを感じてほしいという。

鈴木:そうですね。

星野:ジャズってヒップホップまで脈々と繋がっているんですよ。ちょっと厳しいことを言いますけど、年配の人たちがジャズを難しいものにしちゃったんですよ。それを見ていた若い人たちが、なんだか面倒くさいなと思ってね。そういうところがあるんじゃないのかな。なんか“そば通”とかにも通じるような。

鈴木:あぁ、敷居が高いってことかしら。

星野:学問的にしちゃったというか、なんかそういうことを1回取っ払って、「本当に感じる音楽なんだよ」って。なんかね、それは本当に感じてほしいな。

鈴木:ちょっと映画で予習をして、それで「ジャズやジャズ喫茶ってこういうものなんだ、行ってみたいな」って、気軽に思ってもらえたらいいですね。

星野:そうなんです。映画の力で何とか変えていけたらいいなって。だから映画館でジャズ喫茶「ベイシー」をちょっと体験してもらえるような作りにもしているので、ぜひ。

鈴木:あとはやっぱりマスターの菅原正二さんの魅力も知ってもらいたいな。

星野:そうなんです。あの感じね。

鈴木:「ヨルタモリ」(フジテレビ系)っていう番組で、タモリさんの吉原さんってキャラクターは、実は菅原さんをモデルにしていて。それをぜひ、皆さんにも知ってもらいたいなぁと思います! タモリさんがやってらした吉原さんのモデルは、この菅原さんなんだって。

星野:いや、すごいですよね。

鈴木:どんな人なの? って知りたい人もいると思うんですよね(笑)。すごく好きだったんですよ、「ヨルタモリ」。面白かったな。

星野:最高ですよね。(菅原さんは)本当に魅力ある人ですよね。僕はね、なんかそびえたつような、富士山のような人だなっていつも思っていて。なんだか近づくと拒まれているようで。

鈴木:菅原さんに?

星野:やっぱりあるんですよ。下手なことは言えないなっていう。

鈴木:そっか……。私はジャズとか全然詳しくないんです。でも「ベイシー」に行くのは好きだし、「ベイシー」で音楽を聴くのは好きだし。あとは菅原さんの文筆家としての魅力もいつも感じていて。言葉が面白いんですよね。みぞおちに来た、とかね。

星野:このトランペットは眉間を打ち抜く、とか。それこそ、タモリさんと2人で話していることなんて、金言だらけですよね。宝石のような言葉がいっぱい出てきて、いつも書き留めておこうと思うんですけど、2,3杯飲んだら忘れちゃって(笑)。

鈴木:(笑)。でも本当に楽しそうに、なんて言うのかな。ダンディな男性2人が、学生時代の話とかジャズ研の話みたいなのをしているのとか、そういうのを見させてもらうだけでも楽しいし。

星野:立場が変われど、先輩後輩がまったく変わらないのもね。

鈴木:菅原さんのほうがタモリさんよりも先輩なんですよね。

星野:だからタモリさんが「先輩来てますか?」って。

鈴木:私もお2人がおしゃべりしているところにお邪魔したことがあるけれど。素敵な2人。

星野:距離感というか、もう何ですかね。他愛のない話のなかに深い意味合いがね。通い合っているというか。通じ合っているというか。

鈴木:本当にそうですね。

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映画「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)」は、9月18日(金)より、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開です。

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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/