AT免許でWRCの世界を堪能 「GRヤリス」の全ラインナップ

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TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」、そのオリジナルモデルとして衝撃的とも言えるお披露目をしたのが「GRヤリス」です。今回AT仕様車なども追加しラインナップが完成しました。


東京オートサロンで世界に向けて発表

GRヤリスは今年1月に開催された「東京オートサロン2000」で世界初公開され一気に注目を集めました。

現在トヨタはWRC(FIA世界ラリー選手権)に参戦していますが、このレースに勝つために開発されたのがGRヤリスです。ここで得た数々の知見を市販車にフィードバック、トヨタによれば「誰もが安心して思いのままに運転できる」クルマに仕上げているとのことです。

もはやスーパーカーの領域

GRヤリスは単にヤリスをベースにチューニングしたクルマではありません。

新たに設定されたRS(プロトタイプ)、価格は未発表ですが、RZよりは当然安くなるはずです

ヤリスに設定の無い、1.6L直3ターボエンジンは最高出力200kW(200ps)、最大トルク370N・m(37.7kg-m)という強力なスペックを有します。さらにこのパワーを路面に伝達させるために新開発のスポーツ4WDシステムである“GR-FOUR”を搭載、これを6速MTで操るわけです。

ボディサイズもヤリスより大きく、特に全幅はヤリスの1695mmに対し1805mmに拡大、サスペンションやボディなど全てを新規に開発しています。もはやそのスペックから想像できるのは「小さなスーパースポーツカー」と言えるほどなのです。

販売はネットのみという新しい手法

GRヤリスは販売方法に関しても新しい試みを導入しています。それがweb予約による商談です。ここで予約をして始めて商談のテーブルにつくことができます。

すでにこの予約はスタートしており、6月30日(火)までの受付期間となっています。

ボディカラーは4色設定、写真は「スーパーホワイトⅡ」

この期間では導入記念として設定されている限定モデルの特別仕様車である「RZ“High-performance・First Edition”」と特別仕様車「RZ“First Edition”」の2グレードを受け付けます。

web上で予約が完了すると指定された販売店で7月中に商談を行い、予約順にトヨタの元町工場に設置された専用ラインにて生産されます。

気になる価格ですが、特別仕様車「RZ“First Edition”」が396万円(税込)、「RZ“High-performance・First Edition”」が456万円(税込)を予定しています。

ちなみにこの2グレードの価格差は60万円ですが、上位グレードはアルミホイールがBBS製の鍛造タイプになること、フロントシートがプレミアム仕様になること、またJBLの8スピーカーシステムが標準装備されるなど普段の利用でも快適性を高める仕様にもなっています。

スポーツシートはサイド部を合皮仕様としています

また昨今必要とされる先進安全装備に関してもメーカーオプションで追加することも可能です。

AT仕様の追加は朗報

それでもこのGRヤリスは6MTのみの設定ということもあり「所詮ドライバーを選ぶのでは?」と思う人も多いはずです。

そこで今回トヨタはGRの走りの世界感を堪能できる仕様として「RS」という新グレードを設定しました。

RZのようなターボエンジンではありませんが、1.5L直3のエンジンにCVT(Direct Shift-CVT)を組み合わせることでAT免許でも乗ることができます。

エンジンとしては最高出力88kW(120ps)、最大トルク145N・m(14.8kg-m)と控え目なスペックですが、組み合わされるCVTは昨今のトヨタ車で採用が拡大されている「10速シーケンシャルシフトマチック」を搭載します。ステアリングに装着されたパドルシフトを活用することで俊敏な走りを楽しむことができるはずです。

RZは専用のスポーツ4WDサスペンション(写真はリア)を搭載します

同時に競技用に特化したベースモデルとなる「RC」もラインナップに加えました。RZよりさらに軽量化されており、こちらはユーザーを選ぶ仕様と言えるでしょう。

RZは予約終了が近い

前述したようにRZの1stローンチモデルは6月30日までの予約受付となっています。すでに日本と欧州で6000台の受注が入っており、実際の生産との兼ね合いも考えるとオーダーは早ければ早いほど良いはずです。

限定アイテムとしてマスタードライバー「モリゾウ」のサイン入り

また500万円以下でWRCのノウハウを凝縮したスポーツカーが手に入ることは、日本の自動車業界にも大きな影響を及ぼしそうです。さらにこのクルマがもし中古車市場に出てきた場合、予想できるのは「応談」というプライス表示です。いたずらに中古車価格が高騰するのは市場のバランスを崩すので好ましいとは思えません。だからこそ欲しいと思う人はまず予約することをオススメします。