昨季は鷹のいぶし銀が脅威の4割! 1打席に全てを懸ける「代打の切り札」【パ編】

ソフトバンク・川島慶三【写真:藤浦一都】

ソフトバンクの川島は昨シーズン代打で4割をマーク

プロ野球の開幕は6月19日に決定した。各チームは練習試合を行うなど実戦を再開し開幕に向け準備を進めている。ファンが心待ちにする“熱い試合”を生み出すのはレギュラー陣だけではない。ここでは昨シーズンの成績を元に勝負所で起用された代打に注目したい。次はパ・リーグ編。

○2019年パ・リーグ 代打成績上位10傑(15打席以上)

1 川島慶三(ソ) 21試合 打率.400 15打数6安打、0本塁打2打点
2 福田秀平(ソ) 18試合 打率.375 16打数6安打、2本塁打7打点
3 明石健志(ソ) 16試合 打率.364 11打数4安打、1本塁打4打点
4 杉谷拳士(日) 34試合 打率.357 28打数10安打、1本塁打2打点
5 小島脩平(オ) 33試合 打率.333 30打数10安打、1本塁打3打点
6 下水流昂(楽) 23試合 打率.316 19打数6安打、0本塁打1打点
7 清田育宏(ロ) 32試合 打率.296 27打数8安打、1本塁打8打点
8 田中賢介(日) 60試合 打率.264 53打数14安打、1本塁打8打点
9 谷口雄也(日) 20試合 打率.263 19打数5安打、1本塁打4打点
10 山下斐紹(楽) 16試合 打率.250 16打数4安打、1本塁打1打点

日本シリーズ3連覇を果たした王者・ソフトバンク勢が上位を占めた。打率4割と驚異の成績を残したのは川島。シーズンでは47試合に出場し打率.364、24安打を放っているが約半数が代打での出場。本塁打こそないが抜群の勝負強さを発揮している。

西武メヒアは昨季、代打アーチトップの3本塁打をマーク

今季からロッテにFA移籍した福田秀はシーズンでは80試合に出場し打率.259、43安打。それでも代打では6月21日の巨人戦では満塁本塁打を放つなど勝負強さを見せつけた。今季はレギュラーとしての活躍が期待される。

1打席での集中力では日本ハム・杉谷の数字も目を見張るものがある。シーズンでは83試合に出場し打率.209、28安打と苦しんだが代打での成績はトップクラスの打率.364、1本塁打2打点をマークしている。また、オリックス・小島もシーズンでは打率.220、54安打だったが代打では打率.333、1本塁打3打点と好成績を残している。

上記には登場しなかったが西武・メヒアは代打で51試合に出場し打率こそ.214(42打数9安打)だったがシーズンの最多代打ホームランとなる3本塁打を放ち11打点をマーク。

誰もが多くの試合でグラウンドに立ち続ける“レギュラー”を目指している。だが、時にチームの勝敗を左右する1打席のチャンスに全てをかける選手たちにも注目してみてはどうだろうか?(Full-Count編集部)

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