西武新助っ人スパンジェンバーグはなぜ豹変したのか? 3戦4発でブレイクの予感

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2打席連続本塁打を放った西武のコーリー・スパンジェンバーグ【写真:宮脇広久】

本塁打0、打率.133→活動自粛→3戦4発、打率.778

まるで別人だ。西武の新外国人コーリー・スパンジェンバーグ内野手は6日、メットライフドームで行われた中日との練習試合で、4回に右腕・山本から左翼席へ流し打ち3ラン、6回には左腕・福からバックスクリーンへソロアーチを放った。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除され、対外試合が再開されてから、3試合で4本塁打の大暴れである。

3月のオープン戦・練習試合では、10試合に出場し30打数4安打1打点。打率.133で本塁打0の打撃不振だった。それでも辻発彦監督は、内外野どこでも守れる器用さ、俊足、選球眼の良さを高く評価していたが、もし当初の予定通り3月19日に公式戦が開幕していたら、いったいどんなスタートになっていたことか。

チーム活動自粛を経て、今月2日に対外試合が再開されて以降は3試合で9打数7安打6打点、打率.778、4本塁打の豹変ぶりだ。

長い名前も話題になっている西武のコーリー・スパンジェンバーグ【写真:宮脇広久】

辻監督見解「子供が生まれたからじゃない?」

辻監督は「子どもが生まれたからじゃない?」とおどけたが、意外に的を射た見解かもしれない。スパンジェンバーグの妻ジュリーさんは、自主練習期間中の4月12日に都内の病院で第1子の長女を出産した。来日1年目で、慣れない日本での出産はただでさえ不安が大きかったはずだが、コロナ禍が追い討ちをかけた。米国での出産を選択していれば、シーズン終了まで娘に会えなかったであろうスパンジェンバーグは、ジュリーさんへの感謝をにじませながら、こう語る。

「家にいる間は、ずっと娘と一緒に過ごしているよ。たくさん娘といれば、調子が上がってくるのかな? 今は、娘を中心に世界が回っているというか、娘を中心に生活している感じだ。そういう存在が僕の人生にできたことは、幸せなことだと思う」

チーム内ではニックネームの「スパンジー」で通っているが、ここにきて野球ファンの間では、長い名前が話題に。スパンジェンバーグの9文字の登録名は、1989年にヤクルトに在籍した投手アイケルバーガーの8文字を超え、史上最長レベル。「苦労したこと? 書くのに時間がかかることくらいかな」と笑うスパンジェンバーグは、日本中にその名を轟かせることができるか。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)