【3年生記録会】原崎が競泳女子100、200自で2冠 3年連続で“2種目V”

【競泳女子200メートル自由形】100メートル自由形との2冠を達成した原崎(九州文化学園)=長崎市民総合プール

 新型コロナウイルス感染防止のために中止となった県高総体の代替イベントは、7日も長崎県内各地で行われた。競泳は長崎市民総合プール(短水路)で「3年生記録会」(記録は非公認)を開催。男女計23種目のタイムレースで、県内各地の18校約90人の選手が力泳した。
 県水泳連盟、県高体連、県教委主催。保護者らの入場は認めずに無観客で実施。関係者は受付で検温や消毒、マスク着用を徹底した。
 最多34人がエントリーした男子50メートル自由形は川崎佑紀(長崎南山)が23秒8で制した。例年のような声援こそなかったものの、軽快な音楽が流れる中、それぞれが現時点での全力を尽くしていた。
 女子自由形の100メートルと200メートルを制したのは原崎花楓(九州文化学園)。ぜんそくで入退院を繰り返し、体力増強のために3歳から両親にプールに連れて行かれた3年生が、3年連続で“2種目V”を果たした。今も全力疾走した後などに発作が出たりするが「スランプの時もずっと見守ってくれたお父さんやお母さん、応援してくれた人たちのおかげ」でここまで成長した。
 約4カ月ぶりとなったこの日のレースは「緊張したけど、楽しかった。(出場を目指している9月の)国体も、ないと決まったわけではない。課題を見つけて練習して、最後のレースは両親にも見てもらいたい」と次を見据えていた。

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