三重県の経済情勢 厳しい  巣ごもり需要増加でスーパー好調 

三重県は3月の経済情勢について、生産活動や個人消費に新型コロナウイルスの影響が徐々に出始め「厳しい状況にある」と判断を下方修正しました。

県内の生産活動について、製造業や鉱業の活動状況を2015年を100として示す「鉱工業生産指数」は4カ月ぶりに低下し、2017年の9月以降初めて100を切り98.5となりました。

また、個人消費では百貨店やスーパーなどの大型小売店販売額は2カ月連続で増加し、県内では外出自粛の影響で自宅での食事が増えたことや、巣ごもり需要の増加でスーパーが好調だったことから増加したとみられます。

一方で、コンビニエンスストアや家電の販売額、新車の登録台数住宅の着工戸数は減少し、個人消費も弱い動きが広がっています。

三重県では、4・5月の経済情勢は緊急事態宣言による個人消費の抑制や生産活動の縮小など、新型コロナウイルスの影響が顕在化してくるとみています。

また、今後の見通しについて、県内経済は徐々に回復するとみているものの、感染の第2・3波が来れば回復は更に遅くなるとしています。

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