佐藤健が宮崎駿監督を取材したドキュメンタリーなどアニメ関連番組を一挙放送

NHK総合では、宮崎駿監督が演出を手掛けた名作「未来少年コナン デジタルリマスター版」や、佐藤健が日本のアニメの現場を取材した「東京ミラクル『第3集 最強商品 アニメ』」など、アニメーション関連番組を一挙アンコール放送する。

6月13日は、少年・コナンが少女・ラナを助けるために大冒険を繰り広げるアニメ「未来少年コナン デジタルリマスター版」(午後3:05)の第1話「のこされ島」、2話「旅立ち」、3話「はじめての仲間」、2013年8月に放送されたドキュメンタリー「プロフェッショナル 仕事の流儀『宮崎駿スペシャル “風立ちぬ”1000日の記録』」(午後4:34)を放送。宮崎監督は、長編映画「風立ちぬ」をいかにして作り上げたのか? 企画から誕生まで3年にわたって独占密着。「これまでやってきたことをやりたいと思っていない」という言葉通り、実在の人物を初めて主人公にすえ、「戦争」というテーマに向き合った。だが、制作中に東日本大震災が発生し、体調も悪化。困難に立ち向かった、格闘の記録をおくる。

6月14日は、高畑勲監督の生涯を紹介する「NHK映像ファイル あの人に会いたい『高畑勲(アニメ映画監督)』」(午後2:50)を放送。昭和10年に三重県で生まれ、東大在学中に見たフランスのアニメ映画に影響を受けてアニメ作家を目指した高畑監督。宮崎監督がファンタジー作品でヒットを連発したのに対し、徹底してリアルを追及。戦争に翻弄(ほんろう)される兄と妹を描いた「火垂るの墓」や、動物の人間の共存をテーマにした「平成狸合戦ぽんぽこ」などを発表した。平成26年にはフランスの国際映画祭で名誉クリスタル賞を受賞。新しい映像表現に挑み続けた年の生涯を伝える。そして、アニメ「未来少年コナン デジタルリマスター版」(午後3:05)の第4話「バラクーダ号」、5話「インダストリア」、6話「ダイスの反逆」を放送する。

さらに、俳優の佐藤健が日本のアニメーションの人気の秘密にせまる19年12月放送の「東京ミラクル『第3集 最強商品 アニメ』」(午後4:35)をおくる。500の制作会社が密集し、年間2300時間の作品を生み出すアニメ工場・東京。海外での市場規模は、1兆円を超えた。世界が驚くのは、その制作費の安さ。高品質と安さの両立を可能にしてきたのは、お金よりもやりがいを求めるアニメーターの存在だった。しかし、外資の参入、働き方改革で、日本のアニメ界は変革を迫られていることが分かる。ほか、「天気の子」などの背景美術や、78才で創作を続ける宮崎監督のもとを訪れ、そのエネルギーについて取材する。

6月21日は、17年9月放送の「久石譲 in パリ『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで宮崎駿監督作品演奏会」(深夜0:45)をおくる。1984年公開の「風の谷のナウシカ」から13年公開の「風立ちぬ」まで、宮崎駿監督と久石譲コンビが手がけた全10作品の音楽が演奏されたコンサートでは、巨大なスクリーンに映し出される映画の名シーンとともに奏でられるオーケストラの迫力の音楽が、フランス・パリの聴衆を魅了。その模様をたっぷりと紹介する。

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