サカナクション山口、妻夫木聡ら80年生まれの5人が「アフター・コロナ」について語り合う

NHK Eテレでは6月13日に、山口一郎(サカナクション)や妻夫木聡らが出演するトーク番組「僕らの定点観測~アフターコロナの乗りこなし方~」(午後10:00)を放送する。

同番組は、ミュージシャンの山口、俳優の妻夫木、お笑い芸人で小説家の又吉直樹(ピース)、ファッションデザイナーの森永邦彦氏、アートディレクターの吉田ユニ氏の、異なる分野で活躍する1980年生まれの5人の表現者たちが「アフター・ コロナの時代」に向けた現在の思いをリモートで語り合うバーチャル・トーク番組。

リモート会議の形式で集まった5人は、緊急事態宣言下での仕事ぶりや、この2020年に40歳をむかえる自身の立ち位置、さらに未来につながるアイデアなどについて、互いに自由なトークを繰り広げる。

収録を終えた山口は「同じ80年生まれの、文化に関わるそれぞれ違う仕事をしている5人。この5人がコロナを経験して、こんな時だからこそつながれて、そして何かを生み出そうとする様子がただ淡々と流れます」と番組について説明し、「音楽、ひいては文化というものが、この非常時に本当に必要なものなのか議論されるこの状況の中で、皆さんがそれを考えるきっかけになれたらうれしいです」と呼びかける。

また、妻夫木は「80年生まれは僕自身、ラブレターも書いた、ポケベルも持っていた、PHSも携帯電話も。いろいろなものを体験してきた世代。社会をいい意味で面白がることができていると思います。後で振り返った時に『この時間が無駄じゃなかった』と感じられる、そんなきっかけにこの番組がなれたらうれしいです」とコメントを寄せる。

さらに、又吉は「40歳は若すぎるわけでもないけど、完全に成熟しきってもない微妙な年代。常々、実年齢と自分の表現が一致していないと感じていたけど、みんな一緒だと安心しました」と感想を伝え、「共演した4人は各ジャンルのプロ。最先端を行っている。でも自分は唯一アナログ。その分、1回立ち止まって、乗り遅れている場所で新しい物を作っていけばいい。視聴者の皆さんにも、それで大丈夫だと共感してもらえると思います」と期待。

そして、森永氏は「それぞれが今、同じ立場で、同じ世代で、闘っているということを実感でき、大きな希望を持ちました。お互い分野を越えてつながることで、新しい何かが始まる予感がします」と対話から触発された様子で、吉田氏も「番組収録っていうのを忘れちゃうくらい普通に楽しんでしまいました! いろんなジャンルで 活躍する同年代とつながって、話が聞けたのが貴重な体験でした。(同年代は)いろんなことを経験した日数も同じ、すごく刺激も受けるし、親しみもあるし、応援したくなるし。不思議な存在」と同世代ならではの空気感について言及。そして「視聴者の皆さんも一緒にトークに参加したような気持ちで楽しんでもらえたらうれしいです」とアピールした。

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