【いつか見たい世界の初夏絶景】バラの香りに包まれる「ブルガリア・カザンラク」

写真や動画で見たことのある絶景が、心の中に留まっていることありませんか?いつかこの目で確かめたい、と思えるような印象的な風景。おうち時間の合間に、旅のウィッシュリストを整理してみてはいかがでしょう。新たにリストに加えたくなるような、世界の絶景【初夏編】をご紹介します。今回は、ブルガリア・カザンラクのバラの谷です。国の一大産業となっているバラが栽培されている場所には、バラの香りに包まれるエレガントな絶景が広がります。

長い歴史の中でさまざまな文化が刻まれた「ブルガリア」

東ヨーロッパのバルカン半島にある、ブルガリア共和国。長い歴史の中で、古代ギリシャに影響を受けた美術やローマ時代の遺跡が残っているほか、オスマントルコに支配されていた時代もあることからトルコ文化の名残が見られるなど、さまざまな文化が融合する一方、独自の文化を守り抜いてきたという一面も。国内に9つの世界遺産が存在する、豊かな歴史と大自然を誇る国です。

ローズオイルの一大産地「バラの谷」

ブルガリアの中央に連なるバルカン山脈の麓には、「バラの谷(The Valley of the Roses)」と呼ばれる地があり、世界的に有名なバラの産地として知られています。この地の気候が栽培に適していることから特産となったバラは、主にローズオイルが香料の原料として世界各国に輸出されるなど、国の一大産業に成長しました。6月頃になるとバラの谷一帯にはバラが咲き乱れ、赤やピンクの花々が自然の風景を美しく彩ります。

収穫を祝う伝統行事「バラ祭り」

バラ産業の中心として栄えてきた、バラの谷の東に位置する「カザンラク(Kazanlak)」という町では、6月の第1日曜日にバラ祭りが開催されます。栽培期間が長いうえに複雑な作業が必要なことから、栽培が困難だと言われるバラが収穫できることを毎年祝うため、ブルガリアの民族衣装にバラをたくさんあしらったバラ摘みの人たちが参加し、フォトジェニックな雰囲気になります。

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【カザンラク(Kazanlak)】

ローズオイルの生産

食用にもなるというバラの花ですが、この地が世界で知られるようになったのがローズオイルの生産。ローズオイルに使われる品種は「ダマスクローズ(Rosa damascena Mill)」というピンク色のバラで、バラの谷で最も多く生産されている品種なのだそう。ヨーロッパの高級ブランドの香水の原料としても輸出されるなど、国を代表する産業となっています。

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ブルガリアでは、バラのエッセンシャルオイルやクリーム、石鹸などのコスメ製品、バラの花がデザインされた布製品やボトル、入れ物など、多くのバラ関連商品が販売されています。ちょっとしたお土産に喜ばれそうですね。

[参照]

・ブルガリア観光局サイト:https://www.bulgariatabi.jp/tourism/bara-matsuri.html

・明治ブルガリアヨーグルト倶楽部:https://www.meijibulgariayogurt.com/about/bulgariabook.html

・NIKKEI STYLE:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO44481150X00C19A5000000/

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