<新型コロナ>驚き…創立50年記念行事を中止した川口東RC、行事への積立金400万円で川口4病院を支援

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防護ガウンを着た左から、川口工業総合病院の馬場俊也院長、埼玉協同病院の増田剛院長、済生会川口総合病院の佐藤雅彦院長、川口市立医療センターの大塚正彦管理者、川口東ロータリークラブの鈴木靖則会長=2日、川口市

 新型コロナウイルスとの闘いの最前線に立つ医療現場の医師や看護師たちのために、マスクやガウン、フェースシールドなど約400万円相当の防護装備が、川口東ロータリークラブ(埼玉県川口市、鈴木靖則会長)から川口市医師会を通じて川口市立医療センターなど市内の中核4病院に贈呈された。同クラブは来年に計画していた創立50周年記念行事を中止し、その積立金を4病院支援に当てた。

 4病院に贈呈されたのはM-15マスク6000枚、医療用サージカルマスク4000枚、フェースシールド2500個、医療用不織布ガウン2000着。2日、同クラブ例会場の川口信用金庫本町東支店で贈呈式があり、同クラブ会員でもある同医師会の鹿嶋広久会長(61)は「無防備でコロナと闘っている病院の現場をなんとかしたい」とあいさつした。

 同クラブ社会奉仕委員長の隅内道三さん(71)がロータリアンのネットワークに呼び掛けて集めた。隅内さんは「全国では、使い捨ての防護服を天日干しして使っている医療現場もあると聞いた。先生たちに大いに活用して頑張っていただきたい」と語った。

 市医療センターの管理者で医師の大塚正彦さん(63)は「現場の職員たちは精神的なダメージが大きい。その中で、このような支援は私たちの力になる」と話した。

 これまで感染者21人を受け入れた済生会川口総合病院の佐藤雅彦院長(61)は「職員は感染の恐怖におびえながら仕事をしている。この支援は心強い」。

 埼玉協同病院の増田剛院長(59)は「開業以来40年たつが、このような支援は初めてで驚きと喜びを感じている」と話し「職員たちは想像を超える風評被害と闘っている。子が通う保育園から『休んでほしい』と言われたり、家族から『帰ってこないで』と言われて病院の近くのアパートで暮らす職員もいる」と明かした。

 川口工業総合病院の馬場俊也院長(61)も「20人の感染者を受け入れた。支援は本当にありがたい」と話した。