アジサイ、アサガオ…「花手水」参拝ついでに生けてみて 京都・宇治田原の正寿院

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思い思いの花を浮かべた手水鉢。花は造花(宇治田原町奥山田・正寿院)

 京都府宇治田原町奥山田の正寿院は、境内の手水(ちょうず)鉢に参拝者が自由に花を生ける「花手水」を始めた。「コロナで人との距離を保つことが求められるが、花を通じてつながりを感じてほしい」と願う。

 手水舎に花を浮かべて飾る「花手水」は近年、見栄えがすることから写真共有アプリ「インスタグラム」で人気となっている。同院でも数年前から導入を検討していたが、今回、院内で約200年前から保管されていた手水鉢が見つかり、活用することに決めた。

 久野村大寛副住職は「コロナの影響で拝観を休止し、大掃除する中で本堂の裏庭に手水鉢を置いてあるのを見つけた。これも何かのご縁と思い、参拝される方にも見ていただこうと思った」と話す。アジサイやアサガオなど季節の花の造花をそろえ、思い思いに鉢を彩れるよう用意を整えた。

 今月1日からの参拝再開とともに、花手水を始めた同院。同じ花でまとめる人や色とりどりの花を生ける人など、参拝者により十人十色の楽しみ方を見いだしているという。「コロナで厳しい情勢が続くが、自分の前に生けた人の花を愛で、次の人を楽しませようという気持ちで花を生けることで、少しでも心を和ませられたら」と願う。