対馬市 入札で設計金額を誤って積算 落札取り消しに

 対馬市は8日、市道拡幅工事の指名競争入札で設計金額の積算に誤りがあったとして、落札決定を5日付で取り消したと発表した。
 市建設課によると、落札を取り消したのは、2日に執行した「市道雞知樽ケ浜線交通安全施設等整備工事」の入札。美津島町の市道の一部を拡幅して歩道を整備する工事で、市内25社が参加。1社が落札した。
 市は、建設現場の就労環境改善に向けた「週休2日モデル工事」として初めて発注。休工日確保に伴い、管理費などがその分かさむため、本来は、設計金額に休工日に関する補正係数を掛ける必要があるが、誤って積算。予定価格にも影響し、7523万3千円と、本来より低く算定したという。入札後に予定価格を公表したところ、複数の業者から指摘があり、ミスが判明した。
 市は参加業者に謝罪。同課は「発注者としてあってはならないミスであり、今後繰り返さないようチェック体制を強化したい。積算内容を精査し、来月までに再度入札を執行したい」としている。

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