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6月4日~10日は『歯と口の衛生週間』です。ステキな身体づくりを目指すには、お口の健康から始めることが重要です。そこで、今回は身体を若々しく保つための秘訣の一つである、お口の健康に注目したいと思います。キーワードは、

■「パ」「タ」「カ」でお口の機能をチェック!
まずは、お口の機能チェックから始めます。食べるための機能が正常かどうかは、「パ」「タ」「カ」の発音で簡単にチェックすることができます。
(1)「パ」「タ」「カ」をそれぞれ続けて発音する。
(2)5秒で何回言えるか数える。
(3)1秒あたり6回、つまり5秒で30回以上発音できていれば、お口の状態は健康です!
挑戦した結果はいかがでしたか? 一見、簡単そうに見えるかもしれませんが、実際に挑戦してみると発音しにくい音があったことに気付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

■『発音』と『食べるための機能』の関係
実は、それぞれの発音は、以下のような役割を持っています。

○「パ」…唇を閉じて食べこぼさない!
・「パ」は唇をしっかりと閉めて発音します。
・唇は食べ物をお口の中に取り込んで、こぼさないようにする役割があります。
・「パ」の発音は唇を閉める筋肉を鍛えて、食べものをお口からこぼさないようにします。

○「タ」…食べものを押しつぶす・飲み込む!
・「タ」は舌を上あごにしっかりとくっつけることで発音します。
・食べ物を噛むときや、噛み終えた食べ物を飲み込む時には、舌の全面が上あごにグッとついていなくてはいけません。
・「タ」の発音は上あごから下あごへ舌を打ち付けるので、舌の筋肉のトレーニングになります。

○「カ」…食べものを食道へ運ぶ!
・「カ」はのどの奥に力を入れて、のどを閉めることで発音します。
・食べ物を飲み込み食道へと送るためには、呼吸を一瞬止めることが必要で、この動きができなければ食べ物をスムーズに食道へと運ぶことができません。
・「カ」の発音は誤嚥せずに食べ物を食道に送るトレーニングができます。

日頃から何気なく出している声ですが、様々な動きをしているということを知って頂けたでしょうか。

■歯や口の働きに注目しましょう!
歯や口の働きは『口腔機能』と呼ばれていて、多くの働きがあります。「食べること」「話すこと」だけではなく、「感情表現」「呼吸」も含まれます。
この口腔機能の些細な衰えが、心身の機能低下の引き金となってしまいます。
食べにくいものを避けて柔らかいものばかり食べていると、噛むために必要な筋肉が衰えて噛む機能が低下し、ますます噛めなくなる…、といった悪循環に陥ってしまいます。
この口腔機能の低下のことをオーラルフレイル(口腔機能の衰え)と呼び、そのままにしておくと全身の機能低下へと繋がってしまいます。

■お口の健康を維持するためにできること
それでは、お口の健康を維持するための秘訣をご紹介します。美味しく食事をして、楽しくお喋りするために、是非とも取り組んでください。

(1)「パ」「タ」「カ」「ラ」体操
・お口の機能チェックの「パ」「タ」「カ」に加えて、「ラ」の音を発音します。
・「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」「パタカラ、パタカラ、…」と続けて発音します。
・できるだけ大きな声で、はっきりと声を出すことで、お口の機能を高めるトレーニングになります。
・ちなみに、「ラ」の発音は食べ物をのどの奥へと運ぶための舌のトレーニングです。

(2)ブラッシング
・お口の中を清潔に保つために、適切なブラッシング(歯磨き)が重要です。
・入れ歯のお手入れも忘れずに。

(3)歯科医へ相談する
・気になる症状があれば、我慢せずに歯科医へ相談しましょう。

「パ」「タ」「カ」「ラ」体操をすることで、お口周りの筋肉も鍛えられて、表情豊かになって若々しさを保つことにも繋がります。いびきや歯ぎしりの改善も期待されますので、騙されたと思って取り組んでみてください。

(滝沢保健師):
お口の健康を維持することは、糖尿病や動脈硬化の予防や改善へと繋がるだけではなく、認知症予防にも欠かせないということが判ってきました。健やかでステキな身体づくりのために、まずはお口の健康づくりから始めましょう。