「SNSで積極的に発信した人は当選している印象だ」 投票率最低、私はこう見る

©株式会社沖縄タイムス社

 7日投開票の県議選が投票率50%を初めて割り込み過去最低となった。沖縄の政治や社会状況について発信を続ける2人は低投票率の要因をどう見たのか。

■コロナ対策「具体策見えず」

 会員制交流サイト(SNS)で選挙や政治問題を積極的に発信する音楽講師でユーチューバーの多嘉山侑三さん(35)は、新型コロナウイルス感染防止のための選挙運動の自粛や、無投票が4選挙区となるなど「友人同士でも選挙の話題が出にくい環境で、関心が広がらなかったのでは」とみる。候補者が訴えた新型コロナ対策も「具体策が見えず県民の思いをくみ取れなかった」と考える。

 一方、候補者のSNS活用に差があったと分析。「主観的には、積極的に発信した人は当選している印象だ」と話し、候補者には普段政治に関心がない人にも届く発信方法を求めた。

■「投票しても変わらない」閉塞感が浸透

 那覇市の出版社「ボーダーインク」の編集者、新城和博さん(57)は新型コロナの影響がいつまで続くかが見通せないため、投票率の低迷が続かないかと懸念する。低下の背景には「『投票しても何も変わらない』という閉塞(へいそく)感が浸透してしまっている」と危惧。選挙運動が制限された中でも「候補者は有権者へ政策を浸透させる新たな手法を考えていかなければいけない」と指摘する。

 一方で、有権者側の責任も強調する。「争点の分かりにくさなどを投票に行かない理由にするのではなく、自分の1票が次世代に影響を与えるという責任を自覚しなければならない。白票を投じることも一つの意思だ」と語った。