【MLB】球団別プロスペクトTOP10:シアトル・マリナーズ

1位:ジャレッド・ケレニック(OF)
2018年ドラフト1巡目(全体6位)指名。2018年オフのロビンソン・カノー、エドウィン・ディアスのトレードの見返りの目玉。昨年は2Aまで駆け上がり、打率.291、23本塁打、20盗塁の好成績を残した。高校時代からコンタクト能力を高く評価されており、パワーの開花も予想より早く起こった。守備もCFにとどまることができる水準。競争心旺盛な性格も高評価。

2位:フリオ・ロドリゲス(OF)
2017年7月に契約金175万ドルで入団。パワーとアベレージを両立できる傑出した打撃力が武器の19歳で、1位のケレニックとともにマリナーズの次の世代の顔に成長することを期待されている。昨年はAとA+の84試合で打率.326、12本塁打を記録した。守備は強肩の生かせるRF向き。フィールドの内外でリーダーシップを発揮するなど、性格面も年齢離れしている。

3位:ローガン・ギルバート(RHP)
2018年ドラフト1巡目(全体14位)指名。昨年は2Aまで昇格して防御率2.13の好成績を残した。長い手足を生かして打者に近い位置から投げ込まれる、90マイル半ばのファストボールは威力抜群。スライダー、カーブ、チェンジアップも含めて安定してストライクに投げ込めており、変化球を更に磨くことができればエース級の先発投手になれる。

3位のギルバートは次期エース候補

4位:エバン・ホワイト(1B)
2017年ドラフト1巡目(全体17位)指名。未来のゴールドグラバーといわれる傑出した1B守備が売り。一方の打撃も昨年2Aの92試合で打率.293、18本塁打を記録するなど、元から評価の高かった巧打力に加え長打力もつき始めている。メジャーデビュー前ながら最長9年5550万ドルのエクステンションに合意しており、開幕ロースター入りが濃厚だった。

5位:ノエルビ・マーテイ(SS)
2018年7月に契約金155万ドルで入団。現時点では粗さが目立つが、ハンリー・ラミレスと比較される膨大なポテンシャルを秘めた原石。特にパワーとスピードに高い評価を得ており、昨年はROKの65試合で打率.309、9本塁打、17盗塁を記録した。一方の守備では30失策を記録するなど非常に未熟だが、練習を経て送球は改善されている。体格の成長次第では3Bに移る可能性も。

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6位:ジョージ・カービィ(RHP)
2019年ドラフト1巡目(全体20位)指名。大学通算BB/9 1.9のコントロールアーティストで、プロデビューでも23投球回で25奪三振に対し0四球だった。ファストボールは短いイニングでの登板だったこともあり、最速98マイルを記録した。カーブ、スライダー、チェンジアップと持ち球も豊富。早期昇格の期待できる、ローテション半ば級の先発投手。

7位:ジャスティン・ダン(RHP)
2016年ドラフト1巡目(全体19位)指名。1位のケレニックと同じトレードで移籍してきた。最速95マイルのファストボールと切れ味抜群のスライダーのコンビネーションで攻める。昨年は2Aの25先発で防御率3.55、BB/9 2.7、K/9 10.8の好成績を残してメジャーでも4試合に登板した。未熟な制球力とチェンジアップからブルペン向きとするスカウトも。

8位:ジャスタス・シェフィールド(LHP)
2014年ドラフト1巡目(全体31位)指名。プロ入りはインディアンスで、ヤンキースを経てマリナーズに移籍してきている。昨年は3Aスタートだったが制球難に陥り2A降格。2Aでは防御率2.19、BB/9 2.1と復調し、メジャーでも8試合に登板した。最速97マイルのファストボール、プラス評価のスライダー、平均レベルのチェンジアップと持ち球は悪くなく、制球力の改善が重要テーマ。

9位:カイル・ルイス(OF)
2016年ドラフト1巡目(全体11位)指名。全体1位候補だったほどの超有望株だが、前十字靭帯断裂を皮切りにプロ入り後は怪我に苦しんだ。ようやく健康を取り戻した昨年は2Aで122試合に出場し、打率.263、11本塁打というまずまずの成績を残すと9月にメジャーに昇格、18試合で6本塁打を放ってそのパワーをアピールした。メジャーレベルの変化球への適応が今後のカギ。

10位:カル・ローリー(C)
2018年ドラフト3巡目(全体90位)指名。パワフルな打撃が売りの選手で、昨年はフルシーズン1年目ながらCではマイナー1位の29本塁打を放った。コンタクト能力には不安があるが、フリースインガーという訳ではなく、アプローチは成熟している。肩はやや平均を下回り、フットワークは改善が必要だが、データを試合で生かすことのできる知性とフレーミングを評価されている。

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