ムーディーズ・アナリティックスの予測:新型コロナの第2波が訪れれば世界的な経済不況に陥る可能性も

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ムーディーズ・アナリティックスのベースライン経済予測によると、新型コロナウイルスの影響で今年の世界の実質GDP成長率は-4.5%となる見込みです。米国経済に関する当社のベースケース予測では、完全雇用の回復は2020年代半ば以降となることが示されています。ムーディーズ・アナリティックスのチーフエコノミストのMark Zandiが、こうした見通しについて新たな報告書「Handicapping the Paths for the Pandemic Economy」の中で解説しています。

Zandiは、次のように述べています。「新型コロナウイルスは世界経済に極めて大きな打撃をもたらしています。早期に経済活動を再開すれば、繰延需要が顕在化して成長率が押し上げられますが、同時に新型コロナウイルス感染の再拡大とさらなる景気悪化への不安を高め、これが世界的な不況をもたらす可能性があります。当社は、市場関係者がこの大きな不確実性の中を切り抜け、より良い意思決定を行えるよう支援するために、経済予測を立てています。」

ムーディーズ・アナリティックスのベースライン経済予測は、世界経済がたどる可能性が最も高い軌道に関する当社の見解を表しています。ベースライン予測は、主要市場の100以上の国・地域のさまざまな経済軌道を想定した12種類の予測シナリオの1つで、月次で更新されます。これらのシナリオは、新型コロナウイルスの疫学的考察、金融政策や財政政策を含む需要サイドの要因、各国政府の債務負担やグローバリゼーションといった長期的な構造要因に関するさまざまな前提条件に基づいています。利用者のために、各シナリオには、その相対的な深刻度と現実化の可能性に対する当社の見解に基づき、確率が割り当てられています。

Zandiは、次のように述べています。「ウイルスの経路や政策対応に関する前例のない不確実性を踏まえ、起り得るさまざまな結果を網羅したいくつかの代替シナリオを想定することにより、利用者がそれぞれの事業やポートフォリオへの影響を評価できるようにしました。当社のグローバル・エコノミスト・チームは、足元の環境ならびに各国経済の見通しに影響を及ぼし得るさまざまなリスクを勘案したシナリオの構築に力を入れています。」

これらの経済予測は、経済理論と実際の動向をバランスよく勘案し、完全に記述・検証されたムーディーズ・アナリティックスのグローバル・マクロ経済モデルに基づいています。ムーディーズ・アナリティックスは、月次の確率加重シナリオに加え、政策の大幅変更や経済ファンダメンタルズに変化が生じた場合には、起り得る結果を予測するテーマ別経済シナリオも随時作成しています。当社の新たなテーマ別シナリオであるグローバル債務危機シナリオでは、世界の経済成長が鈍化し、先進国政府も新興国政府も増え続ける高水準の債務負担に対応できなくなった際の帰結を検証しています。

ムーディーズ・アナリティックスの経済予測シナリオは、単独のサブスクリプションで、あるいは当社の専用経済および信用リスク・モデル・ツールと組み合わせて、さまざまなフォーマットで利用およびダウンロードすることができます。

ムーディーズ・アナリティックスは、最近、2020年フォーカスエコノミクス・アナリスト予測賞でその予測の正確さが高く評価され、14部門で第1位を獲得しました。

当社の経済予測シナリオは、コロナ禍における各業界のリーダーによるより良い意思決定を支援するムーディーズ・アナリティックスの数多くのソリューションの1つです。

ムーディーズ・アナリティックスについて

ムーディーズ・アナリティックスは、金融情報と分析ツールの提供を通じて、ビジネスリーダーがより良い意思決定をより迅速に行えるよう支援します。当社は、リスクに対する深い専門性や広範な情報資源、テクノロジーの革新的な応用を用いて、お客さまが変化する市場において確信ある対応が行えるようサポートします。業界トップレベルの当社のソリューションは市場で高く評価されており、リサーチ、データ、ソフトウェア、および専門サービスを組み合わせて、優れたカスタマー・エクスペリエンスを提供することができます。当社は、その卓越性の追求、オープンマインドセット、およびお客さまのニーズ充足に対するたゆまない取り組みを背景に、信頼できるパートナーとして世界中の数千の期間に選ばれています。ムーディーズ・アナリティックスに関する詳細については、当社のウェブサイトをご覧いただくか、TwitterLinkedInでフォローしてください。

ムーディーズ・アナリティックスは、ムーディーズ・コーポレーション(NYSE: MCO)の子会社です。MCOは、2019年48億米ドルの売上高を計上し、世界各地に約1万1300名の従業員を擁し、40カ国で事業を運営しています。

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