『TIME』誌「今年の人」に10代のグレタさん それを揶揄する米大統領

恒例の米『TIME』誌が選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に、スウェーデンの高校生で環境活動家のグレタ・トゥンベリさんが選ばれた。同誌史上、最年少の「今年の人」となったグレタさんは、環境危機を世界規模で訴えて特に若者たちから熱烈に支持を受けている。しかし、トランプ大統領はそれがおもしろくないようだ。

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名誉ある「今年の人」にふさわしい少女へ

恒例の米『TIME』誌が選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に、スウェーデンの高校生で環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(16歳)が選ばれた。グレタさんは昨年、スウェーデン議会前で気候変動対策を訴える単独ストライキを実施。その様子やその後の精力的な活動が世界的に拡散され、特に気候変動の影響を大きく受ける若者たちに熱烈に支持されている。

同誌は毎年、その1年で最も影響力が大きかった人やグループ、運動などを「今年の人」に選んでおり、グレタさんが選ばれた理由を、「彼女は普通の10代の少女だが、権力に真実を話そうと勇気を奮い起こし、世代を象徴する人。地球が直面する最も重要な問題について最も説得力ある声の持ち主となった」と説明した。

トランプ大統領、再びグレタさんをツイッターで揶揄

この10代の少女の活躍をおもしろく思っていないのが、トランプ大統領(73歳)だ。

今年の同賞の受賞者を決める最終選考には、グレタさんの他にトランプ大統領、ペロシ米下院議長、弾劾問題に繋がった内部告発者、香港の抗議運動家が残っていた。トランプ大統領は、米大統領戦に勝利した2016年に「今年の人」に選ばれており、そのときは同誌に感謝の言葉を述べていたが、グレタさんが今年の受賞者であることが発表されると同大統領は自身のツイッターで、グレタさんに対して「まったくバカげている。グレタは自分の怒りをコントロールする問題に取り組むべきだ。友達といい映画を観に行ったほうがいい。頭を冷やせ、グレタ! 落ち着け」と批判した。

当サイトでも今年9月に関連記事を掲載したが、そもそもトランプ大統領は9月に国連で開催された温暖化対策サミットのあとにも、57歳も年下であるグレタさんに対して、名前を挙げて揶揄するツイートをしている。その大人げないツイートをさらりとかわしたグレタさんの対応が素晴らしいとして、ますます彼女の株が上がったという経緯がある。

今回のトランプ大統領のツイートを受け、グレタさんは再び自身のツイッターのプロフィールを、「怒りをコントロールする問題に取り組むティーンネイジャー。落ち着いていて、お友達といい映画を観に行っています」に変更。大国の大統領からの揶揄に対するグレタさんの回答の柔軟さに、またもや世論の賞賛の声が寄せられている。

『TIME』誌の「今年のアスリート」にはサッカーの米女子代表チーム、「今年のエンターテインメント」には米歌手のリゾ、「今年のビジネスパーソン」には米ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者が選ばれた。

2019年12月17日