米大リーグ、マリファナを禁止薬物から除外 大谷翔平選手や田中将大選手など、日本人の野球選手たちも所属する米大リーグ機構、メジャーリーグ・ベースボールが、日本では大麻と呼ばれるマリファナを禁止薬物リストから除外し、酒類と同等の扱いに変更することが決まった。

マリファナは、アルコールと同じ扱いに

米大リーグ機構(メジャーリーグ・ベースボール)が、日本では大麻と呼ばれるマリファナが、全米の多くの州で合法化された現状を受け、禁止薬物リストから除外し、酒類と同等の扱いに変更することを発表した。同リーグが定める「ドラッグ・ポリシー」(薬物規約)に同機構と選手会の両者が同意し、来たる2020年の春キャンプから施行される。

現在、大リーグ機構にはロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手、ロサンゼルス・ドジャーズの前田健太投手、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手、シアトル・マリナーズの菊池雄星投手、シンシナティ・レッズの田沢純一投手、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手、サンディエゴ・パドレスの牧田和久投手の8選手が在籍し、活躍している。今月14日には、横浜DeNAベイスターズから、筒香嘉智選手がタンパベイ・レイズに移籍し、来年からメジャーリーグでプレーすることが決まっている。

コカインやオピオイドは新たに検査対象入り

大麻=マリファナは禁止薬物リストから除外されたものの、コカイン及びフェンタニールなどのオピオイドが新たに同リストに加わった。

禁止薬物リストが変更されるに至った理由は、今年のMLBシーズン中に大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンジェルスのタイラー・スカッグス投手(27歳)が、オピオイドの過剰摂取で死亡し、先発予定の日の朝に遠征先のホテルの部屋で死体で発見されるという事件があったからだ。

米大リーグ機構は、今回の禁止薬物リスト修正と共に、選手に対して薬物摂取から受けるダメージの知識強化にも力を入れていくという。

2019年12月23日

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