アメリカのご当地名物の食べもの 第1弾 日本でも各都道府県の名物があるように、アメリカにも50州すべてに名物がある。今回はその中から変わり種のご当地フードをいくつかご紹介しよう。

アイダホ州ボイジーの「アイスクリーム・ポテト」

大きなジャガイモを丸ごとオーブンで焼いたベイクド・ポテトの上に、生クリームやチョコレート? 誰もが驚くこの不気味な食べ物は、アイダホ州のボイジーにあるウエストサイド・ドライブインで食べられる。実はベイクド・ポテトの正体は、ココアパウダーがかかったバニラアイスクリーム。その上にホイップクリームとオレオクッキー、砕いたピーナッツがトッピングされている人気のご当地デザートだ。この「アイスクリーム・ポテト」には、なんと40年もの歴史があるという。

ニューヨーク州ロチェスターの「ゴミの皿」?

いくらなんでも……というネーミングの「ガーベージ・プレート/Garbage Plate」(ゴミが乗った皿)。しかし、ロチェスター観光局によると、この料理は街のどのレストランやバーにもあるらしい。どんな料理かというと、通常まずハンバーガーやホットドッグ、ステーキなどの選択肢の中からひとつを選び、それをポテトフライとベイクド豆もしくはマカロニサラダの上に乗せて、その上からロチェスター・ホットソースと呼ばれる辛いミートソースをたっぷり掛ける。好みでマスタードと玉ねぎを乗せる人もいて、胸焼け間違いなしの一皿といえそうだ。

Garbage Plate

ニューオーリンズの「キング・ケーキ」

ルイジアナ州ニューオーリンズで、年明けからマルディグラ祭りまでの数週間だけ出回る「キング・ケーキ」。紫、緑、黄色(金色)の三色で彩られたリング型の菓子パン風ケーキで、その中にはプラスチックの小さな赤ちゃんの人形がひとつ入っている。ケーキを切り分けたときに、その人形が入っている部分が当たった人はパーティーの王様(もしくは女王様)に選ばれ、おもちゃの王冠やティアラをつけるのだ。

このケーキの中に入っている赤ちゃんの人形はかなり怖いのだが、その人形はたいていこのような感じ。地元の人でないと、これが当たったら喜ぶよりもギョッとするだろう。

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