【MLB】球団別プロスペクトTOP10:テキサス・レンジャーズ

1位:ジョシュ・ヤング(3B)
2019年ドラフト1巡目(全体8位)指名。完成度の高い打撃力を評価されていた選手で、プロデビューでも打率.316と上々の成績を残した。大学で2年続けて三振よりも多い四球を選んだアプローチも光るが、ライナーを広角に打ち分ける打撃スタイルのため本塁打をどれほど打てるかには意見が分かれている。大学ではSSもプレーしたがスピード不足で、強肩の生かせる3Bにフィットする。

2位:サム・ハフ(C)
2016年ドラフト7巡目(全体219位)指名。強肩強打が売りのCで、昨年はAとA+の127試合で28本塁打を記録、フューチャーズゲームでもホームランを放ってMVPを獲得した。パワーポテンシャルはマイナーベストクラスだが、通算三振率30%のアプローチの粗さに不安がある。守備ではフットワークとブロッキングが改善された。

フューチャーズゲームでホームランを打つハフ

3位:レオディ・タベラス(OF)
2015年7月に契約金210万ドルで入団。昨年は20歳の若さながら2Aまで昇格し、131試合で打率.279、5本塁打、32盗塁を記録した。現時点では単打が多いが、15本塁打級のパワーポテンシャルは秘めている。抜群の身体能力を生かしたCF守備は非常に評価が高く、マイナーベストクラスといわれている。打撃が伸び悩んでも守備のスペシャリストとして活躍できる。

4位:ニック・ソラック(2B/3B/OF)
2016年ドラフト2巡目(全体62位)指名。プロ入りはヤンキースだが、レイズを経てレンジャーズに入団している。打撃力が武器の選手で、昨年は3Aの115試合で打率.289、27本塁打の好成績を残すと8月下旬にメジャーに昇格し、33試合で打率.293、5本塁打と適応してみせた。運動神経に恵まれ足も速いが、守備はどこを守っても平均以下という評価。

5位:マキシモ・アコスタ(SS)
2019年7月に契約金165万ドルで入団。傑出したツールと技術を併せ持った存在で、グレイバー・トーレス(ヤンキース)と比較されている。スイングはコンパクトかつ滑らかで、ストライクゾーンの全てのコースに対応することができる。また打球を全方向に打ち分けることもできる。SSとしてはがっちりした下半身をしているが、長期的にプレーできるとされている。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:ハンス・クラウス(RHP)
2017年ドラフト2巡目(全体66位)指名。昨年は右ひじの骨棘の影響で球質が低下していたが、それでもAで防御率4.41、BB/9 2.0、K/9 7.8とまずまずの成績を残した。健康時であれば、最速99マイルのファストボールと切れ味抜群のスライダーで打者を圧倒する。ポテンシャルは高いが怪我が多く、力みのある投球フォームと合わせてブルペン向きとみるスカウトもいる。

7位:ルイサンジェル・アクーニャ(SS)
ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)の弟。2018年7月に契約金42万5千ドルで入団した。素早いスイングで積極的に打っていく打撃スタイルで、昨年はROKで打率.342の好成績を残した。26三振に対して34四球を選ぶなどアプローチも成熟しており、17盗塁を記録した足と合わせて1番バッターに向いている。守備でも進歩を見せてSSにとどまれる可能性を高めた。

8位:コール・ウィン(RHP)
2018年ドラフト1巡目(全体15位)指名。最速97マイルのファストボール、縦に大きく割れるカーブ、最近投げ始めたスライダー、進歩を見せているチェンジアップの4球種が持ち球。高校生ながら完成度が高いという評価だったが、プロデビューでは制球難に陥った。後半戦では持ち直して防御率2.81を記録している。ポテンシャルはローテーション半ば級の先発投手。

9位:ジョー・パルンボ(LHP)
2013年ドラフト30巡目(全体910位)指名。2017年のトミー・ジョン手術から復活し、昨年後半にはメジャーデビューも果たした。決め球は回転量の多いカーブ。ポテンシャルはローテーション半ばの先発投手だが、マイナー7年で投球回が100を超えた年がなく、先発投手の労働量に耐えられるスタミナがあることを証明する必要がある。

10位:ロニー・ヘンリケス(RHP)
2017年7月に契約金1万ドルで入団。昨年は19歳の若さながらAで21試合に登板し防御率4.50、BB/9 3.0、K/9 10.9の好成績を残した。178センチ70キロという非常に小柄な体格から、素早い腕の振りで投げ込み、ファストボールは常時92-96マイル、最速98マイルを記録する。スライダーとチェンジアップも空振りが奪える水準。制球も安定しており、耐久性を証明できれば先発に残れる。

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