「スカジャン」初の中止決定 長崎の夏フェス

 長崎市の夏の恒例イベントで、8月23日に稲佐山公園野外ステージを会場に予定されていた音楽フェス「Sky Jamboree 2020」(長崎新聞社など後援)の中止が10日、決まった。主催者のエフエム長崎(同市)がラジオ番組やホームページで公表した。会場や移動交通機関で新型コロナウイルスの感染防止策が完全には講じられないことから判断した。同フェスの中止は初。
 1999年にスタートした同フェスは日本のロックシーンを代表するバンドが出演し、毎回約1万人を動員。音楽ファンから「スカジャン」の愛称で親しまれている。21回目の今年は佐野元春さんのバンドや「Dragon Ash」「サンボマスター」など10組が出演予定だった。
 同フェスの総合責任者を務めるエフエム長崎の村川和彦常務(56)は「中止は残念だが、命を守ることを優先した。コロナ収束に力を合わせ、来年は開催できるようにしたい」と話した。
 エフエム長崎は8月23日、同フェスにちなんだ特別番組を生放送する予定。

 


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