「長崎和牛を食べられて良かった」 給食への県産食材の活用始まる

県産牛を使ったハヤシライスを味わう6年の児童ら=島原市、第四小

 新型コロナウイルス問題で需要が急減した県産の牛肉や水産物などを県内の学校給食に活用する取り組みが10日、始まった。初日は各地のトップを切って、島原市内の小中学校4校に県産牛が使われたハヤシライスが登場。子どもたちに笑顔が広がった。
 小中学校など学校給食への活用は、県産食材の消費拡大を目的に県が主体となって取り組む。食材は県学校給食会が購入し、各地区に提供する。全国でも有数の生産量を誇る牛肉のほか、地鶏や果物、水産物などを予定している。
 同市宇土町の市立第四小(大槻浩二校長)6年の学級では、児童23人が栄養教諭から県産牛についての説明を受けながら、ハヤシライスを味わった。林田壱之進君(11)は「長崎和牛を食べられて良かった。おいしい」と話した。
 初日はほかに、同市内の小中学校3校でもハヤシライスが出され、4校で県産牛計36キロ、1176食分が提供された。

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