10円売却の追認求める議案提出 五島市議会開会

 定例五島市議会は10日、開会。会期を24日までの15日間と決め、新型コロナウイルス感染症の追加経済対策を含む本年度一般会計補正予算案など計20件を上程した。
 市が昨春、市有の農業施設を10円で民間へ売却したことを巡り、市監査委員が野口市太郎市長に、不動産鑑定評価額168万円との差額を市に払うか、議会の議決を得るよう勧告したことを受け、市は議会に10円売却の追認を求める議案を提出。野口市長は「勧告を真摯(しんし)に受け止め、勧告に沿った議決をいただくことで違法な状態を是正したい」と述べた。
 補正予算案は▽家計支援や地元経済活性化に向けたプレミアム付き商品券発行(1億5600万円)▽地元産品詰め合わせの販売促進(910万円)▽宿泊、交通事業者への支援金給付(6千万円)-などが柱。
 一般質問は15、16日で6人が登壇。新型コロナを巡る医療体制や経済支援、教育行政などについて市側をただす。

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