【MLB】球団別プロスペクトTOP10:アトランタ・ブレーブス

1位:クリスチャン・パチェ(OF)
2014年7月に契約金140万ドルで入団。傑出したスピードと肩、優秀な打球判断とルート取りによる広大な守備範囲を備えており、マイナー屈指の守備力を誇る。一方の打撃でも年々進歩を見せており、昨年は20歳の若さながら3Aに到達し、130試合で打率.277、12本塁打を記録した。打撃をこのまま改善し続けられればオールスター級の選手になれる。

1位のパチェは打撃も向上中

2位:ドリュー・ウォーターズ(OF)
2017年ドラフト2巡目(全体41位)指名。1位のパチェほどの水準ではないものの、プラスのスピードと肩、CFに残れるだけの打球反応の早さと守備範囲の広さを兼ね備えており優秀なディフェンダーになりうる。打撃ではアプローチの粗さが目立つが、マイナー通算打率.298とこれまでは確実性も示せている。昨年は7本塁打のみだがパワーポテンシャルも平均レベルはある。

3位:イアン・アンダーソン(RHP)
2016年ドラフト1巡目(全体3位)指名。昨年は2Aと3Aの26試合で防御率3.38、BB/9 3.8、K/9 11.4の好成績を残してメジャー昇格が近いことを印象付けた。制球面で進歩を見せて高い階級で好投した一方で、球威自体は低下傾向にあったことがやや不安か。球威を取り戻すことができればエース級、それが無理ならローテーション半ばの先発投手が将来像。

4位:カイル・ライト(RHP)
2017年ドラフト1巡目(全体5位)指名。ドラフト当初の評価通りプロ入り1年での早期メジャー昇格を果たしたが、以降は細かな制球に苦しんで定着できずにいる。最速99マイルに達するファストボール、スライダー、カーブ、進歩を見せたチェンジアップの4球種を扱う。ポテンシャルはローテーション半ばの先発投手。

5位:シェイ・ランジェリアーズ(C)
2019年ドラフト1巡目(全体9位)指名。傑出した守備力が武器。素晴らしい強肩の持ち主で、プロデビューでは盗塁阻止率41%を記録した。フレーミング、ブロッキングも評価が高く、オースティン・ヘッジス(パドレス)と比較されている。バランスのとれた滑らかなスイングと平均以上のパワーポテンシャルを持っており、打撃ではヘッジスを上回る可能性がある。

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6位:カイル・マラー(LHP)
2016年ドラフト2巡目(全体44位)指名。オーバースロットの契約金250万ドルで入団した。昨年は2Aで22試合に登板して防御率3.14、K/9 9.7を記録した。ドライブラインでの練習を経て球速が上昇し、ファストボールは最速98マイルを記録するようになった。カーブとチェンジアップは平均レベルだが安定感を欠く。またBB/9 5.5の制球面も要改善。

7位:ブライス・ウィルソン(RHP)
2016年ドラフト4巡目(全体109位)指名。常時95マイル、90マイル後半を記録することもあるフォーシームを高目に、ツーシームを低目にという速い球中心の組み立て。スライダーは改善されつつあるが空振りを奪えるレベルではなく、沈むチェンジアップの方が使用頻度が高い。スライダーを磨くことができればバックエンドのイニングイーターになれる。

8位:ブレーデン・シューメイク(SS)
2019年ドラフト1巡目(全体21位)指名。ほっそりとした体格から素早いスイングで振りぬく。プロデビューではAと2Aの65試合で打率.300、3本塁打、13盗塁の好成績を残して完成度の高さを示した。2Bまたは3B向きとみるスカウトもいるが、SSに残れる可能性もある。穴のないオールラウンダーである一方で、武器となる強力なツールは持っていない。

9位:ウィリアム・コントレラス(C)
2015年2月に契約金1万ドルで入団。カブスの正捕手ウィルソンを兄に持つ。昨年はA+と2Aの11試合に出場して打率.255、6本塁打の成績を残した。プレートの後ろでは機敏な動きをみせ、肩も強く、優秀なディフェンダーになれる可能性があるが、安定感に欠けるところを改善する必要がある。打撃ではパワーポテンシャルを秘めており、レギュラー級のCになれる可能性がある。

10位:タッカー・デービッドソン(LHP)
2016年19巡目(全体559位)指名。昨年は2Aの21試合で防御率2.03、K/9 9.9と好投し、3Aでも4試合に登板した。ファストボールは長いイニングを投げても球速が低下せずに安定しており、頻繁に96-97マイルを記録できるパワフルさがある。カーブは変化を自在に調節することが可能。平均レベルのチェンジアップもあり球種は十分だが、力みのある投球フォームからリリーフ向きとされている。

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