かつてはヨーロッパにつながっていた!敦賀の象徴・赤レンガ倉庫

赤レンガ倉庫といえば横浜!…だけじゃない!
福井県敦賀市にも赤レンガ倉庫があるんです。

敦賀赤レンガ倉庫は、明治から昭和初期にかけて、ヨーロッパとも繋がっていた敦賀の象徴であり、国の有形文化財にも登録されている大変歴史あるスポットです。
今回は、どんな歴史があるのかご紹介します!

敦賀と赤レンガ倉庫の歴史

赤レンガ倉庫といえば横浜!ですが、神戸や函館、小樽、そしてここ敦賀、その他にも、意外にも全国各地に赤レンガ倉庫はあるんです。
そして、その共通点は海に面している場所であること。

昔は飛行機がないので、物を運ぶのに船が使われることも多かったです。
そこで、船で運ばれてきた荷物を保管しておくための倉庫として使われていたのが赤レンガ倉庫なんです。
そのため、大きな港には赤レンガ倉庫があることが多いようです。

敦賀の赤レンガ倉庫は1905年に建設され、当時は主に石油貯蔵用として使われていました。
また、時代によっては軍の備品倉庫や昆布貯蔵庫としても使われた歴史を持ちます。

赤レンガ倉庫の近くにあるランプ小屋(国内最古の鉄道建築物で、蒸気機関車や工事用に使うランプが収納されているレンガ造りの倉庫)には、開業当時(明治15年)の石油缶を復元複製したものが置かれていました

当時ランプ小屋に置かれていた石油缶は、関西地方で最も多く取引されていたアトランティック製油会社製であった可能性が高いそうです。

赤レンガ倉庫にも、こういった石油缶が置かれていたのでしょうか…。

また、敦賀は日本海側で最初に鉄道が敷かれた街でもあります。

驚くべきことに、明治から昭和初期にかけては東京から電車で敦賀を経由し、船でウラジオストク(ロシア)へ、そこからヨーロッパ各地に行くことができたそうです。

つまり、敦賀は日本海側の交通の要所であり、日本でも有数の鉄道と港の町だったわけです。

そんな敦賀を象徴する存在の一つが『敦賀赤レンガ倉庫』なんです。

敦賀赤レンガ倉庫を楽しもう!

鉄道と港の町として栄えていた敦賀の象徴的な存在『敦賀赤レンガ倉庫』。

2009年には、北棟、南棟、煉瓦塀が国の有形文化財に登録され、2015年秋には観光施設としてオープンしたため、現在は一般の人でも中に入れるようになっています。

館内には、レストラン館、ジオラマ館があります。

レストラン館には、地元食材を使ったスイーツや浜焼き鯖を使った出来立てサンドが楽しめる『赤れんがcafe』、生け簀の魚を目の前で調理してくれる、五感で楽しめるお魚専門店『生け簀の甲羅』、世界各地の食材と地元福井の食材を融合させたさまざまな料理が楽しめるレストラン『ソニョーポリ』があります。

ソニョーポリの詳細はこちら

また、ジオラマ館では、昭和の敦賀の街並みを全長約27m、最大奥行き約7.5mで再現したノスタルジオラマを楽しむことができます。

そのほか、外にはオープンガーデンもあり、緑や海風を感じられる気持ちいいスポットとなっています!
お出かけができるようになったら、遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

館内については以下でさらに詳しくご紹介しています。

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