DTMニュルブルクリンク公式テスト:4日間のテスト終了。ハプスブルクのアウディが最速に

 6月11日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権の公式テストの4日目がニュルブルクリンクで行われ、開幕に向けたテストメニューを完了した。4日間の合計ではフェルディナンド・ハプスブルク(アウディRS5 DTM)がマークした1分18秒911がトップタイムとなっている。

 新型コロナウイルスの影響により開幕が遅れているDTMは、6月8日からニュルブルクリンクで公式テストをスタートさせた。徹底した感染拡大防止対策が行われるなか、マイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)が4日間で最も多い569周をこなすなど、精力的にメニューがこなされた。

 4日間のトップタイムとなったのは、プライベーターのWRTのアウディを走らせたハプスブルク。次いでニコ・ミューラー(アウディRS5 DTM)、昨年王者のレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)とつづいた。BMW勢での最上位は、シェルドン・ファン・デル・リンデの1分19秒070となった。

「水曜にトップタイムをマークしたけれど、これがニュルブルクリンクでのDTMマシンの最速タイムになったんだ。これがDTMがどれだけ速く、今季エキサイティングなものになるかを証明していると思うよ」とハプスブルク。

「これだけ長い間ステアリングを握らずに待っていただけに、すごく楽しかったね」

 WRTと同様にプライベーターとして今季からプライベーターとしてBMWを走らせることになったARTグランプリは、周回数の制限がなく、ロバート・クビカがM4 DTMを集中して走らせた。クビカは4日間の合計で1,963kmものマイレージを稼いでいる。

「もちろんレーシングドライバーやチームだけでなく、ロックダウン中のすべての人たちにとって、これだけ厳しい時間を過ごしてきたなかで、こうしてふたたびレーシングカーのステアリングを握ることができたのは素晴らしいことだね」とクビカはテストを振り返った。

「みんなが他人を気遣っていたけれど、健康は最も大事なことだから。そして今回、クルマ、チーム、そしてプロセスと僕にとっても多くの発見があったよ」

DTMニュルブルクリンクテストでのBMW M4 DTM
マスク姿でサインガードからコースを見るレネ・ラスト
DTMニュルブルクリンクテストに参加したロバート・クビカ

© 株式会社三栄