恐竜ロボット展示へ 「長崎恐竜博物館」来年開館予定

展示予定の恐竜ロボットのイメージ(ココロ提供)

 長崎市は、来年10月に野母町で開館予定の「長崎恐竜博物館」(仮称)に、ティラノサウルスのロボットを展示する方針を明らかにした。頭や胴体、指、まぶたなどが動き、鳴き声も出す。生きていた時の恐竜を想像し、楽しめるようにする。
 開会中の定例市議会に、ロボットを2970万円で購入するための財産の取得に関する議案を提出した。
 同市によると、長崎半島西海岸にある約8100万年前の地層「三ツ瀬層」から、ティラノサウルスの歯の化石2点が見つかっている。ロボットは全長約5.7メートル、高さ約2.6メートル。最新の学説やティラノサウルスの復元画などに基づいて、皮膚の質感や羽毛、うろこなどを再現する。
 同館は鉄筋コンクリート造りの一部2階建て(延べ床面積約2500平方メートル)。ほかに全長13メートルで世界最大級のティラノサウルスの全身骨格標本レプリカや、長崎半島で見つかった恐竜や植物の化石など約2100点を所蔵・展示する計画。
 市恐竜博物館準備室の中谷大輔学芸員は「ロボットなどが、長崎にいたたくさんの恐竜を身近に感じるきっかけになれば」と語った。

ティラノサウルス・レックスの復元画。これに基づいて、ロボットの細部を再現する(ナチュラリス生物多様性センター提供)

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