国内アパレル在庫を格安で オンラインショップ開設

アパレルオンラインショップの流れ

 法人在庫リユース業「PINCH HITTER JAPAN(ピンチヒッター ジャパン)」(長崎県諫早市)は12日、国内アパレル企業が抱える在庫商品を一括で買い取り、定価(メーカー希望小売価格)の60~90%安く販売するオンラインショップ「LASTSALE(ラストセール)」を開設した。

 電子商取引(EC)による国内アパレル在庫のオフプライスストア。国内外の約5千社と取引し、商品約100万点を取り扱うのは国内最大規模という。
 同社は2013年創業。野球などスポーツ用品の買い取り専門サイト「ピンチヒッター」で急成長し、昨年3月期の取扱高は約58億円。昨年秋には同サイトを売却。スポーツ用品買い取りのノウハウを生かし、今回の新事業に乗り出した。
 日本の衣類廃棄量は年約100万トンで、半数以上は焼却処分され、温室効果ガス排出量増の原因の一つといわれる。国内アパレル企業が抱える在庫を一括買い取りすることで、在庫商品のキャッシュ化と衣類廃棄の削減につなげる。
 「LASTSALE」は、リーガルやティンバーランドなど人気ブランドの衣類(男性、女性、子ども向け)、腕時計などの小物、靴を定価より6割安く販売。一定期間が経過し売れ残った商品は9割安で売る。いずれも新品未使用。
 吉岡拓哉社長(32)は「今まで捨てられていた商品の販売を通して社会貢献ができる。同業他社に先駆けて挑める将来性のある事業」と話す。同社は伝票作成などの事務自動化も進め、受注から販売までのスピードアップも図っている。

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