7月1日、会津大学にて日本発のデジタル地域通貨「Byacco/白虎」を開始

 7月1日、ソラミツ株式会社(東京都渋谷区)、有限会社スチューデントライフサポート(福島県会津若松市)、株式会社AiYUMU(福島県会津若松市)が開発したトークン型のデジタル地域通貨「Byacco/白虎」の正式運用を福島県会津若松市の会津大学内の売店やカフェテリア等にて開始する。

 「Byacco/白虎」はソラミツ株式会社とカンボジア国立銀行が共同開発した世界初の中銀デジタル通貨「バコン」の技術を活用し日本向けに最適化したもので、ブロックチェーンを活用したデジタル通貨の正式運用は日本発となる。

 特徴としては、データ自体が現金と同様の価値を持ちファイナリティがあることや圧倒的な低コストと強固なセキュリティ。また、様々な地域にスピーディに提供・カスタマイズ可能なことなどがあげられる。

 デジタル通貨が普及することにより、経済活動は大きく変革する可能性がある。例えば、不動産契約とその後の決済は、利用者がスマートフォンなどで契約内容を確認して締結すると、指定された期日に賃貸料の自動支払いが可能となる。税金や公共料金などの支払いも事業者ごとの口座振替申し込みやクレジットカードの登録が不要になる。給与もデジタル通貨で受け取ることにより家計の一元管理が可能だ。

 将来は、各国のデジタル通貨と金融システムが連携すれば、国際間の送金や決済が迅速かつ低コストで行えるようにもなる。銀行間・企業間の国際送金だけでなく、個人間の国際送金も手軽で安価にできるようになり、インバウンドや外国人労働者にとっては大きなメリットを提供できる。また、海外のデジタル通貨と接続し、クロスボーダーの送金・決済の実現や、スマートコントラクトを活用した税金や利用料の自動支払い、デジタル資産や暗号資産などの所有権移転と決済の同時処理を可能にする構想も見据える。

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