小泉環境相、自民の定年制撤廃論に「反対です」

会見する小泉環境相=12日午前、環境省

 衆院選の比例代表候補に適用される自民党の「73歳定年制」を巡り、小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)は12日の会見で、定年制撤廃に「反対です」と明言した。安倍政権が掲げる「人生100年時代」に合わせて撤廃を求める動きがあることを念頭に「小選挙区であれば、100歳であっても200歳であっても定年制はない」とけん制した。

 73歳定年制は、小泉氏の父純一郎氏が首相(党総裁)時代に完全適用を訴え、比例北関東ブロックの「終身1位」を約束されていた中曽根康弘元首相らにも受け入れを要請した経緯がある。

 菅義偉官房長官(同2区)も11日の会見で73歳定年制の撤廃について問われたが、「政府としてコメントは差し控えたい」と説明。ただ「当選回数が若いときは、先頭に立って変えることに反対した」と思いをにじませた。

© 株式会社神奈川新聞社