新型コロナ破産 大村の卸売業ウッドプラン 長崎県内で初めて 

 べっ甲・琥珀(こはく)などの装飾品卸売業、ウッドプラン(大村市水主町2丁目、森聖一郎代表)が、4月末までに事業を停止し、自己破産申請準備に入ったことが12日、分かった。帝国データバンク長崎支店によると、新型コロナウイルス関連で自己破産申請準備に入ったのは長崎県内で初めて。負債は約2千万円の見込み。
 同支店によると、ウッドプランは2009年設立。県内や九州をはじめ大阪や京都など西日本エリアを主な商圏に、べっ甲のアクセサリーをデザイン段階から企画するなどしていた。年間売上高は14年8月期で約8200万円。
 べっ甲の原材料の流通量減や需要低下などで、19年8月期は5900万円まで縮小。さらに今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大で催事での販売ができず資金繰りが悪化していたという。

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