全日空グループが25年間にわたって運航し、間もなく国内での完全退役を迎えるジェット機「ボーイング737-500」(愛称スーパードルフィン、126席)が8日夕、対馬空港でのラストフライトを行い、愛好家らが別れを惜しんだ。
全日空広報によると、「737-500」は短い滑走距離で離陸できることから、1995年に地方航路向けに導入した。最大25機が北海道から沖縄まで各地で運航していたが、福岡-対馬航路では2018年10月にプロペラ機(74席)へ替わるなど、次々と退役。同航路では、その後も機材繰りによって時折運航することもあった。
8日は残る最後の1機が福岡-対馬間で1往復運航。計159人が搭乗し、このうち22人が往復での利用だった。復路便搭乗までのわずかな時間で対馬空港での機体を撮影した航空ファンで専門学校生の鈴木雄大さん(22)=神戸市在住=は「25年間お疲れさまという気持ちで搭乗した」と話した。
同機は14日の福岡発羽田行きを最後に退役する。福岡空港国内線8番搭乗口で同日午後0時15分からラストフライトセレモニーを行う予定。
「スーパードルフィン」 完全退役前に対馬空港に再飛来
- Published
- 2020/06/13 11:11 (JST)
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