凍結能力最大「長崎ソーティングスポット」完成 業界大手のヨコレイ

完成した長崎ソーティングスポット=長崎市(ヨコレイ提供)

 冷蔵倉庫業大手の横浜冷凍(横浜市、ヨコレイ)が長崎市三京町に整備を進めていた魚の凍結・冷蔵倉庫「長崎ソーティングスポット(NSS)」が完成し、11日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。1日当たり166トンを凍結でき、凍結能力は同社の全国46拠点の中で最大。同日、稼働した。
 新長崎漁港に面した県有地を取得し建設。鉄骨2階建て延べ9130平方メートルで、選別棟と冷蔵倉庫がある。収容能力は4779トン。県内のヨコレイの施設は、隣接する長崎物流センター、佐世保冷凍工場(佐世保市)に続き、3カ所目。
 選別、箱詰め、冷凍が自動化され、作業効率は大幅に向上。同センターの半分以下の11人で稼働できる。同センターは今後、高性能な冷凍機を導入し、リニューアルする。
 式典には長崎魚市の川元克明社長や県、市の関係者が出席。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、非公開で実施した。ヨコレイの吉川俊雄会長はあいさつで「九州の工場と連携をより強めて水産品の取り扱いを増加し、アフリカ、東南アジアなどへの輸出拡大を図る。長崎県をはじめ九州全土の水産業の発展に努めたい」と述べた。

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