【新型コロナ終息後に食べに行きたい世界の料理】多民族の食文化!マレーシアグルメ5選

ボルネオのようなネイチャーアイランドからランカウイのようなリゾート、歴史あるマラッカや近未来と見まごう都市クアラルンプール。マレーシアは広い国土にさまざまな顔を持ち、多民族が生活をしています。それぞれのいいところをミックスした独自の食文化は多彩ですが、その中でも気取らないローカルの人々が普段から親しんでいるマレーシア料理のおすすめ5選を紹介します。

マレーシア料理の定番の一つ「ナシ・レマッ」

マレーシアの人々が民族を超えてこよなく愛する国民食の一つと言えばナシ・レマッです。ココナッツミルクで炊いたご飯に素揚げした小魚とピーナッツ、ゆで卵、薄切りにしたきゅうりのトッピングがマストで、お店によっては鶏料理などのおかずが乗っていることもあります。

味の決め手になるのがマレーシア料理に欠かせない「サンバル」というソース。熱々の油に玉ねぎを加え、ペースト状にした唐辛子を投入して作ります。このソースの好みで常連になる店が決まるというほどです。サンバルとともにすべての具材をスプーンでかき混ぜて食べます。

コンビネーションがおいしい「牡蠣オムレツ」

屋台でついつい手が伸びてしまうのが牡蠣オムレツ。シンプルに牡蠣と卵を炒めただけの料理ですが、大粒の牡蠣がたっぷり入っていて、その旨味が卵をおいしくするという相乗効果がたまらない1品です。

オムレツと言うものの、ふわふわした食感ではありません。強火で焼き色をつけたしっかりした卵焼きで、だからこそ牡蠣のぷりぷり感がより感じられます。

かぐわしい屋台飯「ロティ・チャナイ」

ロティ・チャナイは小麦粉と卵、バターを混ぜた生地を薄く伸ばしては折りを何度も繰り返して作られるインド系マレーシア料理の軽食です。屋台の大きな鉄板で焼かれているのを見ると、芳醇な香りとともにその手さばきにも惚れ惚れしてしまいます。何層にも折り重なったパイのようにさくさくのロティ・チャナイは、カレーソースをつけて食べることが多いです。

変化していく鍋料理「スチームボート」

スチームボートは塩ベースの透明な鶏ガラスープの鍋料理です。ドーナッツ型の専用鍋になみなみと注がれたスープに鶏肉、海鮮、野菜、豆腐や湯葉まで、いろいろな具材を入れて楽しみます。食べ始めはすっきりとしたスープの味がダイレクトに感じられる味わいです。それが食べ進めるうちに具材の出汁が混然一体となったスープへと変わっていく・・・。その時がシメ(麺)の出番です。中華麺や春雨などの麺を、滋味あふれるスープとともに食べる。これがスチームボートの一番の醍醐味かもしれません。

マレーシアの朝食の代表格「カヤトースト」

マレーシアのコーヒーショップのメニューにおいて、カヤトーストを外すことはできません。こんがり焼いた薄いトーストにカヤジャムを挟んだスタイルを多く見ます。カヤジャムとはココナッツのジャム。ココナッツミルクを卵や砂糖、パンダンリーフというハーブとともに煮あげて作ります。やさしい甘味が、朝食にぴったりです。

カヤジャムのセットにつくのが温泉卵。そして、なぜか醤油が渡されます。ローカルの人は醤油入りの温泉卵にカヤトーストをディップして食べるのが定番だそうです。

マレーシアに行ったら、絶対に体験したい屋台文化。屋台の強いエネルギーを感じてみてください。創意工夫を重ねた高級レストランやおしゃれなカフェなどももちろんたくさんあって、そこではまた違ったマレーシアを見ることができますよ。行けるようになったら、マレーシアで食の多様性を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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