庁舎建設整備基金へ3億円 対馬市、予算案など発表

 長崎県対馬市は12日、老朽化している市役所本庁舎の建設整備基金条例案や、総額10億7600万円の本年度一般会計補正予算案など、16日開会の定例市議会に提案する22件を発表した。本庁舎を建て替えるか耐震化するかは今後検討する方針。
 本庁舎は1974年に旧厳原町役場として建てられ、耐震診断調査で耐震性が基準以下であることが昨年判明した。比田勝尚喜市長は今年3月の市長選当選後のインタビューで「議会をはじめ市民も参画する検討会を設置し、補強するのか、新たな場所に建設するのかの方向性を出したい」と述べていた。
 同基金条例案では着工年や目標額は具体的に示していない。今回の本年度一般会計補正予算案では、市が公共施設整備のための「市振興基金」(約18億円)から3億円を取り崩し、「庁舎建設基金積立金」に移すとしている。市総務部は「本年度内にも検討会を開催したい」としている。

 主な日程は次の通り。
 ▽16日=本会議(議案上程など)▽17~19日=委員会(付託案件審査)▽22、23日=本会議(一般質問)▽26日=同(委員長報告、採決)

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