目指すは国体4連覇 第16普通科連隊銃剣道訓練隊

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2月の全九州大会で好成績を収めた第16普通科連隊=大村市、シーハットおおむら(提供)

 第16普通科連隊銃剣道訓練隊の練習にお邪魔した。活動の拠点は大村市の陸上自衛隊大村駐屯地内。駐屯地の入り口で来場手続きを済ませると、広報室長が丁重に体育館まで案内してくれた。
 玄関にはブーツがきれいに並んでいた。館内に入ると、迷彩服から道着に着替えた自衛官がずらり。若手からベテランまで約60人が、木銃を手に技を高め合っていた。
 屈強な男たちの威勢のいい掛け声や激しく競りあう音。年長者が体の動かし方や間合い、攻守の技量、勝負勘などを実戦形式で伝えている。伝統をつなぐ練習法は、代々受け継がれているそうだ。その鬼気迫る姿に、正直、圧倒された。
 3月から就任した齊藤孝教官は「鹿児島国体優勝が目標。思い入れはある」と力を込める。長崎は2017年愛媛国体で3連覇を達成。その後2年は銃剣道が行われず、今回が史上初の4連覇をかけた戦いになる。そのチーム長崎を第16普通科連隊が引っ張ってきた。
 薗田泰之主将(36)は3連覇の全大会に出場している。今もなお頼れるエースは「長崎は強い選手ばかり。4連覇というよりも、まず3人の国体メンバーに入るのを目標に頑張っている」と代表争いの厳しさを口にする。若手のころ、選手時代の齊藤教官と練習のバディを組んでいた縁も感じている。
 4月の全日本優勝大会など各種大会がコロナ禍で中止になった。国体の開催も現時点では不透明。愛媛国体で初出場した永冨滋(33)は「3年間、鹿児島国体を目指してきた。体力、気力を養い、粘り強く試合ができるようになった」と手応えをつかんでいる。積み上げてきた成果を発揮できる日を、みんなが待ち望んでいる。

「機先攻勢」を掲げて稽古に励む第16普通科連隊銃剣道訓練隊=陸自大村駐屯地