【MLB】球団別プロスペクトTOP10:ワシントン・ナショナルズ

1位:カーター・キーブーム(SS/2B)
2016年ドラフト1巡目(全体28位)指名。2018年に打率.280、16本塁打を記録してチームのマイナー最優秀選手賞を獲得しブレイクすると、昨年は4月にメジャーで2本塁打を放ち、3Aでは打率.303、16本塁打の好成績を残した。コンパクトで素早いスイングをしており、優秀な打者への成長を期待されている。チーム事情から3Bでの起用が見込まれている。

1位のキーブームは3Bのレギュラー候補だ

2位:ルイス・ガルシア(SS/2B)
2016年7月に契約金130万ドルで入団。プロ入り後は順調に昇格しており、18歳の若さで2Aスタートした昨年は前半戦は苦しんだものの、最後の64試合では打率.272、長打22本と適応能力の高さをみせた。優れた打撃センスを持っており、アプローチを磨けば平均以上の打者になれるとされている。守備も高い評価を得るが、今後の体格の成長によってはSSから移る可能性も。

3位:ジャクソン・ラトリッジ(RHP)
2019年ドラフト1巡目(全体17位)指名。プロデビューでは10試合で防御率3.13、K/9 9.4と好投してAまで昇格している。203センチ113キロと傑出した体格をしているが、腕の振りとストライドはコンパクト。最速99マイルのファストボールの他に少なくとも平均以上のポテンシャルの3つの変化球がある。不安定なフォームを修正して制球を改善できるかが今後のカギ。

4位:ウィル・クロウ(RHP)
2017年ドラフト2巡目(全体65位)指名。2018年はA+で11勝0敗、防御率2.69を記録してリーグの最優秀投手賞を受賞した。昨年は2Aで防御率3.87と好投して3Aに昇格したが、そこでは防御率6.17と苦しんだ。回転量の多いファストボール、空振りを奪えるチェンジアップ、平均レベルのスライダー、カーブと持ち球は豊富。将来的に先発に残れるのか、ブルペンに回るのかはまだ不透明。

5位:エディ・イーン(RHP)
2017年7月に契約金10万ドルで入団。筋肉がついたことによって球速が上昇し、変化球でも進歩を見せた昨年は防御率3.50、BB/9 3.3、K/9 8.4と好成績を残してプロスペクトとしての地位を固めた。最速97マイルのファストボール、スライダー、チェンジアップの3球種は評価が高く、シンプルな投球フォームで制球も年齢に比して安定している。ポテンシャルは傘下でも随一。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:ティム・ケイト(LHP)
2018年ドラフト2巡目(全体65位)指名。初のフルシーズンとなった昨年は防御率3.07、BB/9 2.0、 K/9 8.7と好成績を残した。縦に大きく割れるカーブが代名詞ともいえる選手で、どんなカウントでも自信を持って投げ込む。ファストボールは90マイル前後と力がなく、チェンジアップもまだ発展途上であり、優れた制球力とカーブが生命線。

7位:アンドリー・ララ(RHP)
 2019年7月に契約金125万ドルで入団。既にファストボールは常時92-94マイル、最速95マイルを記録しており、193センチ82キロと筋肉のつく余地のある体格から、更に球速が伸びる可能性が高い。安定したカーブ、感触の良いチェンジアップも投げる。投球フォームの再現性や投球術に関しても年齢に比して成熟しており、大きく評価を向上させる可能性を秘めている。

8位:ドリュー・メンドーザ(1B)
2019年ドラフト3巡目(全体94位)指名。大学では打率.298、31本塁打、124打点を記録して、オーバースロットの契約金で入団した。196センチ104キロの巨体にパワーポテンシャルを秘めたスラッガー候補だが、空振りの多さと消極的なアプローチを修正する必要がある。体格の割には運動能力に優れた選手で、大学時代のポジションである3Bをプロでもプレーできる可能性もある。

9位:メイソン・デナバーグ(RHP)
2018年ドラフト1巡目(全体27位)指名。上腕二頭筋腱炎の影響でドラフトイヤーの実戦登板が少なくなり、多くのチームが指名を避ける中、ナショナルズはオーバースロットの契約金300万ドルでデナバーグを入団させた。昨年のプロデビューでは散々な結果に終わり、オフには肩の軽易な手術を受けるなどリスクは高いが、ローテーション3番手級のポテンシャルはある。

10位:セス・ロメロ(LHP)
2017年ドラフト1巡目(全体25位)指名。大学時代から投手としての才能を評価されると同時に、素行不良を懸念されていたが、その問題はプロ入り後にもチームのルールを破ったとして家に送り返されるという形で続いた。その上、2018年夏にトミー・ジョン手術を受け昨年は全休。メジャーで先発を務められる可能性はあるが、フィールドの内外に課題がある。

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