五輪主役は巨人坂本 米メディアは大谷以上の人気誇る「日本のジーター」と紹介

巨人・坂本勇人【写真:Getty Images】

米メディア「NBCスポーツ」が最も人気がある選手として巨人・坂本を紹介

来夏行われる東京五輪で、野球競技の“顔”は誰になるのか。米メディア「NBCスポーツ」が「“日本のデレク・ジーター”が東京オリンピックのスターになる」との見出しで、巨人・坂本勇人内野手を特集している。

MLBではベストメンバーを派遣することは少ないものの、日本ではトップ選手が参加してきたオリンピック。これまでにもメジャーに渡る前の現ヤンキース・田中将大、現西武・松坂大輔、現カブス・ダルビッシュ有など、名だたる一流選手が日の丸を背負った。

そんなNPBのスターが集まる五輪において、2021年の主役は誰になるのか。記事では「2021年の夏、NPBはシーズンを中断して東京オリンピックにオールスターチームを送るだろう。NPBの現役選手で誰がベストプレーヤーかというのは、議論の余地があるかもしれない」としつつも、「誰が最も人気のあるプレーヤーかということについては、意見が一致している」と断言。圧倒的な人気を誇る“日本のデレク・ジーター”として巨人・坂本の名前を挙げ、昨季までチームメートとしてプレーしたスコット・マシソン投手のコメントを紹介している。

昨季まで巨人で同僚のマシソンが坂本を絶賛、日本代表には発破をかけた

マシソンは「デレク・ジーターの全ての要素がサカモトにはある」、「彼は最大のリーダーだ。みんな彼のことを尊敬している」と古巣のキャプテンを称賛。その他、坂本がリトルリーグ時代に田中とバッテリーを組んでいたことに触れ、日本では現エンゼルス・大谷翔平投手よりも人気があると指摘した。

「もし、彼らが、道を2人で歩いてたら、みんなサカモトに走っていくだろう。80歳の女性でも、7歳の女の子でも男の子でも関係ない。みんな、彼が誰だか知っているよ」とマシソン。坂本がMLBに挑戦しない理由については「これは僕の個人的な意見だけど」と前置きしつつ「彼はメジャーリーグにずっと行きたい、そして、そこで挑戦したいと考えていたと思っている。だけど、彼はそれは出来ないと感じていたのではないかと僕は思う。日本で、彼のような立場にいると、そこを離れるのは難しい」と推測、生涯巨人を貫くだろうとも語った。

さらに、来夏の五輪に向けて「彼らはオリンピックでは、もっとプレッシャーを感じるだろう。勝つことが期待されているから。彼らがベストチームを送ってくることは明らかで、彼らは、メジャーリーガーに対しても十分に戦えることをこれまでに証明している。オリンピックでは、マイナーリーガーが相手だ。もし彼らが負ければ、恥ずかしいことと思われるかもしれない」と日本代表に発破もかけたマシソン。記事では「このグループは過去20年間、毎朝起きて、イチロー、マツイ、ノモを見てきた。彼らは、日本のリーグ史上、最も多くの才能に恵まれたグループだよ」という元ドジャースGM、ダン・エバンス氏のコメントも紹介しつつ「もし彼らが優勝すれば、サカモトは日本の他のレジェンドたちが、誰も手にしていないオリンピックチャンピオンになることができる」と“日本のデレク・ジーター”に期待を寄せている。(Full-Count編集部)

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