オリがトップの防御率3.67 ワーストはロッテとヤクルト…12球団練習試合の投手成績は?

オリックス・山岡泰輔(左)とロッテ・石川歩【写真:荒川祐史】

オリックスに次ぐのはソフトバンクと楽天で3点台は3球団

6月19日に開幕を迎えるプロ野球。新型コロナウイルスの感染拡大により3か月遅れで迎える開幕に向けて、12球団は6月2日から練習試合を行い、調整を進めてきた。その練習試合も16日に予定されている巨人対ロッテ戦を残して終了。残る10球団は14日の試合で最後の実戦機会を終えた。

巨人とロッテが1試合ずつを残す状況ではあるものの、各球団の練習試合はどんな戦いぶりだったのか。ここではチームの投打成績を振り返ってみよう。ここでは投手成績を見ていこう。

【チーム投手成績】
○パ・リーグ
西武 防4.30 90回 102被安 11被本 34四死 45失点
ソフトバンク 防3.75 108回 87被安 11被本 42四死 46失点
楽天 防3.96 100回 90被安 14被本 41四死 46失点
ロッテ 防5.19 104回 121被安 17被本 32四死 66失点
日本ハム 防4.28 103回 94被安 16被本 43四死 49失点
オリックス 防3.67 108回 97被安 12被本 40四死 47失点

○セ・リーグ
巨人 防4.85 89回 79被安 17被本 34四死 52失点
DeNA 防4.10 107回 100被安 12被本 53四死 55失点
阪神 防4.13 98回 96被安 8被本 50四死 45失点
広島 防4.40 92回 85被安 11被本 40四死 54失点
中日 防4.84 106回 116被安 14被本塁 33四死 68失点
ヤクルト 防5.02 95回 92被安 18被本塁 36四死 53失点

開幕前の練習試合では投手陣の調整が最優先のため、予定されていた球数での継投や勝敗に関わらない投手起用となる。投手それぞれも調整のためのテーマを持ってマウンドに上がる。シーズンでもこの成績通りになるとは限らないが、チーム全体の投手力を計る参考にはなるのではないか。

中日や巨人もチーム防御率は4点台後半と課題を残す結果に

12球団で最も好成績を残したのはオリックスだ。チーム防御率は3.67をマーク。6月5日の広島戦で山岡泰輔投手が7回1安打無失点と好投するなど、先発陣がまずまずの結果を残した。オリックスに次ぐのはソフトバンクで防御率は3.75。今年も分厚い層を誇る投手力は他球団にとっては手強い相手となりそうだ。

この2球団とともに、防御率3点台だったのは楽天の3.96。則本昂や松井、新加入の涌井らが順調な調整ぶりを発揮した。セ・リーグは6球団ともに防御率は4点超え。最も良かったのはDeNAの4.10、これに阪神の4.13が次いだ。

一方で投手陣が課題として残ったのはパ・リーグのロッテ、セ・リーグの中日、巨人、ヤクルトだ。防御率4.84の中日は練習試合初戦でルーキーの橋本が10失点。開幕投手の大野雄も最後の調整登板で5回6失点と不安を残した。68失点は12球団で最も多かった。巨人も4.85とピリッとせず。新助っ人のサンチェスが結果を残せず、開幕に不安を残した。

ヤクルトはセ・リーグでワーストの5.02。ヤクルトは打撃成績でも12球団で最少タイの40得点に終わっており、投打ともに奮起が必要か。ロッテはチーム防御率が12球団ワーストの5.19。開幕投手の石川が最終登板で8失点、リリーフの益田が立て続けに炎上するなど大量失点が目立った。(Full-Count編集部)

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