ニュル24時間:KONDO RACING、2020年の参戦見送りを決定。2021年〜22年の継続目指す

 2019年からニュルブルクリンク24時間レースにニッサンGT-RニスモGT3で参戦していたKONDO RACINGは6月15日、新型コロナウイルスの影響により2020年の参戦見送りを決定したと発表した。ただ当初から掲げていた3年計画は変わらず、2021年〜2022年に継続チャレンジを行うとしている。

 近藤真彦監督率いるKONDO RACINGは、2019年から新たなグローバルチャレンジとして、近藤監督が以前から気にかけていたニュルブルクリンク24時間へ、3年計画を組み挑戦を開始した。ニッサンGT-RニスモGT3、そしてヨコハマタイヤというオールジャパンの武器を手に、松田次生/高星明誠/藤井誠暢/トム・コロネルという4人で最高峰のSP9クラスに挑戦を開始した。

 初年度の2019年の参戦では、ドライバー4人がステディな走りを披露。荒れた展開となったレースをしっかりと戦い抜き、初挑戦としては望外の総合9位/クラス8位という成績を収めた。2020年は新たに松田と高星、そして平峰一貴とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラというラインアップで、3年計画の2年目に挑む予定だった。

 ニュル24時間の場合、事前にVLNニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦し準備を整えるのが通例で、すでにGT-Rもドイツに送られ、チーム拠点も整えられていたが、新型コロナウイルスの影響により、チームが万全の体制を整え、かつレースに参加するドライバー、社員、関係者の安全を確保するには課題があるとして、残念ながら2020年の参戦を見送ることになった。ただし、3年計画は繰り延べで、2021年、2022年に挑戦は継続される。

「昨年の初参戦では総合9位という結果を得て、2年目の今年は24時間全開でGT-Rを戦わせる考えでいました。しかしコロナの影響でドライバー、チーム、サポートしてくれるニスモのスタッフ、日産販売会社のメカニック全員の安全を考え、ニュルに向かうことを断念しました」と近藤監督。

「しかしこのグローバルチャレンジは、多くのGT-Rファン、ニッサンファンの期待に応えるべく、プロジェクトを支えてくれる各スポンサー、ニスモとともに、2021年の準備をしっかりと整えて継続していきますので応援いただければと思います。よろしくお願いいたします」

 2020年のニュルブルクリンク24時間は、新型コロナウイルスの影響ですでに9月に延期されているものの、TOYOTA GAZOO Racingがすでに参戦見送りを決定していた。

KONDO RACINGの45号車ニッサンGT-RニスモGT3
スタート前のグリッドで写真に収まるニスモのスタッフとドライバーたち、近藤真彦監督
フィニッシュ後、笑顔でチームスタッフたちと初年度の好結果を喜び合う近藤真彦監督
KONDO Racingのニュルブルクリンク24時間挑戦初年度を振り返る『感謝の会』が開催された。

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