第2のティーボウ誕生か ハッケンバーグがメジャー挑戦へ

メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは日本時間6月15日、元NFL選手(クオーターバック)のクリスチャン・ハッケンバーグが投手としてメジャーリーグの舞台を目指していることを伝えた。ハッケンバーグと同じ元クオーターバックのティム・ティーボウは、2016年からメッツ傘下のマイナーで外野手としてプレーしており、フットボールからベースボールへの転向を目指すハッケンバーグは「第2のティーボウ」となるかもしれない。

ペンシルベニア州立大出身のハッケンバーグは、2016年のNFLドラフトでニューヨーク・ジェッツから2巡目指名を受けてプロ入り。その後、オークランド・レイダース、フィラデルフィア・イーグルス、シンシナティ・ベンガルズにも在籍したが、公式戦でプレーすることはなかった。

フットボール選手としてのキャリアが終わりに近付いていることを察したハッケンバーグは、投手としてメジャーリーグの舞台を目指すことを決断。NBCフィラデルフィアに対して「まだタンクにはたくさんの燃料が残っている。1つのドアが閉まり、別のドアを開くチャンスがあるのなら、それをしない理由はない」と語り、フットボールからベースボールへの転向に意欲を見せた。

右投げのハッケンバーグは、大学では野球をプレーしなかったものの、高校時代にプレー経験がある。高校スポーツの記録を集計している「Max Preps」によると、高校時代のハッケンバーグは投手として25.2回を投げて奪三振33、与四球40、防御率7.36という成績。打者としては148打数で打率.378、10本塁打を記録している。

元マイナーリーガーで、現在はハッケンバーグのトレーニングを担当しているライアン・クーリクによると、ハッケンバーグは最速92マイル、コンスタントに90マイルを計測しているという。トレーニングを積めば95マイルに到達できると見込んでいるようだ。

ティーボウは2016年にアリゾナ秋季リーグでプレーを開始し、昨年はマイナー最高峰のAAA級に到達。今年はメジャーのオープン戦で本塁打を放つなど、メジャー昇格に手が届くところまで来ている。ハッケンバーグもティーボウ同様にメジャーへの道を歩むことができるのか。今後の動向に注目だ。

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