7・21開業する鷹の新ビルを徹底解剖 ハワイ&シンガポールの有名店が日本初出店

PayPayドームに隣接するエンタメビル「BOSS E・ZO FUKUOKA」が7月21日に開業【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

ハワイの「IL LUPINO」とシンガポールの「チャターボックス」を招致

7月21日に開業を迎えることが12日に発表されたソフトバンクの新エンターテインメントビル「BOSS E・ZO FUKUOKA」。本拠地PayPayドームの隣接地に建設され、飲食店や多彩なエンターテインメント施設が入る、地上7階建ての大規模複合施設となる。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、開業が遅れていたが、ようやく7月21日のグランドオープンが決定。そこで「Full-Count」ではこの新施設をフロア毎に分けて、詳細をお伝えする。第1回は、日本初出店となる2店舗を含む3階の「The FOOD HALL」だ。

福岡の地にできる「BOSS E・ZO FUKUOKA」だが、驚きなのが、日本初出店となる海外の名店が2店舗入るというところ。いちプロ野球球団であるソフトバンクホークスが日本初出店の海外の有名店を口説き落としたという点でも、今回のエンターテインメントビル事業で注目ポイントの1つだろう。

1店舗目がハワイで人気のイタリアンダイニング「IL LUPINO(イル・ルピーノ)」。ステーキの有名店である「ウルフギャングステーキハウス」が手がけるイタリアンダイニングだ。「ウルフギャングステーキハウス」は東京や福岡にも店舗を展開しているが、この「IL LUPINO」は日本初出店。観光でハワイを訪れたことがある人で来店したことのある人も多いのではないか。

球団職員が現地に足を運んで交渉を重ね、日本初出店に漕ぎ着けた。「IL LUPINO」は「TRATTORIA IL LUPINO」と「WINE BAR IL LUPINO」を併設。「WINE BAR」では隣のダイニングの料理も堪能できるようになっているという。

北海道のえびそば専門店や東京の焼肉店が九州初出店

もう1店舗が“チキンライス”で有名なシンガポールの名店「チャターボックス」。シンガポールのローカルフードである“チキンライス”だが、その中でも「チャターボックス」は数々の賞を受賞している有名店。こちらも日本初出店で、球団職員がシンガポールに赴き、交渉を重ねた。なお「チャターボックス」は新型コロナウイルスの感染拡大による渡航制限の影響で開業は未定となる。

この2店の他にも魅力的な店舗がズラリと並ぶ。九州初出店となるのが「えびそば一幻」と「焼肉 赤身にくがとう」。「一幻」は北海道・札幌発の大人気「えびそば」専門店で、「にくがとう」は東京・人形町に本店を置く、こだわりの赤身肉を堪能できる焼肉店だ。

この他にも、京都に本店を置く「宮川町 水簾」が新たに出がける天ぷら専門店「京都天ぷら 花いかだ」、博多の名店である「いか活造り発祥 河太郎」「元祖博多前寿司 河庄」が新しくプロデュースする回転寿司店「九州はかた 大吉寿司」も出店。この2店は全国初出店となる。

また、東京・吉祥寺でなかなか予約の取れない名店として知られる「肉山」も出店。福岡市内の店舗から、この「BOSS E・ZO FUKUOKA」に移転し「肉山食堂」として装いも新たにリニューアルオープンを遂げる。

また、同じ3階には、カジュアルアメリカンダイニング&スポーツバー「MLB Cafe」が九州初出店。MLBから公認ライセンスを許諾されたレストランで、日本では東京・恵比寿店、東京ドーム店に続く3店舗目となる。

飲食店のラインナップを見ると、おおよそプロ野球の球団が招いたとは思えないほど豪華で革新的な顔ぶれとなっている、この「BOSS E・ZO FUKUOKA」。この飲食店だけでも、十分に福岡の新名所となりそうだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

© 株式会社Creative2